わがベランダ・ガーデンにスズメバチの来訪。
「ヤバッ !」
それでも落ち着いたふりをして気づかなかったふりをして後ずさりをしながら家の中へ。
そう、蜂というのはこちらの、つまり人間側の「攻撃性、時に強すぎる自衛力に反応する」といわれています。これは、私たちが「キャッ、危険、こいつをやっつけろ」と思えばあちらも攻撃のエネルギーに変わる、「そこにいてね、ありがとう」と思えば何も反応してこないという特性があるというような意味ではないかと私は捉えています。
例えばコロナの時。
「コロナは危険、コロナをやっつけろ」と強いエネルギーを出すとコロナにかかりやすくなり、一方「大丈夫、お互い仲良くしようね」というエネルギーを放射するとコロナもそれに呼応してくれる、そんな意味合いの考え方があることを私はある書籍で目にしていました。
蜂の攻撃と同じ理論。
そのお蔭なのか、たまたまなのかわかりません、我が家では夫も私もコロナにかかったことがありません。夫が私と同じ考え方をしているかはわからず。私自身は早い段階に「私はコロナによっていのちを落とすほど危険な目にはあわない、仲良くしてもらえるはずだから」と心に決めていました。もちろん潜在意識では何が起こるかわからなくて不安でいっぱいだったんだろうことは想像にかたくありません。
さて、スズメバチ。
ハチは基本的にはミツバチなんだそうです。どの種も蜜を採集し花粉を運ぶ。ミツバチは昆虫の中でもっとも有益な働き者とする考え方もあるんだとか。
そしてあの「針」はしばしば男根にたとえられ、彼らが針で攻撃するのはひとえに跡継ぎを守るため。
彼らは種の存続のためにいのちがけであの針を使うという、そういう生き物のようです。
自分のテリトリーに攻撃的なエネルギーを持った闖入者が現れた、だから「刺す」。
ということは決して「侵略のための攻撃」ではなく、あくまでも「自衛のため」ということが浮かびあがってきます。
これ、何かに似ていませんか。
そう、人間の「免疫暴走によるアレルギー症状の発生」とそのメカニズムがそっくりなんです。
アレルギー体質の人は体が弱いというような言い方がなされる場合がありますが、実は免疫力が過剰に反応して過剰に自衛、防御してしまっている結果ということがわかっています。相手をやっつけてやろう、が先ではなく、こわい、守らなきゃ、何とかしなきゃ、が先。不安から免疫システムのバランスが崩れてしまった状態。
花のエッセンスの力を借りて私たち人間や犬猫ちゃん、動物たちの心をより真ん中へと近づける「バッチ・フラワー・レメディー」というヒーリング・メソッドおよびそのツールでは、アレルギーの人の性格を「批判性」というエネルギーで捉えています。
アレルギーの人自身はこれをなかなか受け容れられない。顕在意識で「そうなんだ」と思っても潜在意識では「なんでそうなのよ」と批判してしまう。このメソッドにおいてはこれこそがアレルギー体質の人の気質というか特性だと定義付けられています。それが正しいという意味ではなく、ただ事実としてそうだという意味です。
私自身、幼いころはまったくというほどアレルギーはなかったのですが、成人してからでしょうか、花粉症があらわれ、長い間重篤な症状に悩まされ続けました。
サプリメントを数年間飲んで何とか症状を緩和。その後、ヨーガやピラティス、太極拳、ストレッチなど呼吸法のエクササイズを適当にやっているうちにいちど「回復」、ほぼ治癒に近い状態が訪れました。
これで安心、と思っていたら、コロナが始まったころから、春の始まりに二週間くらいの期間限定で軽い花粉症の状態が再発するようになってしまいました。
その後突然のアナフィラキシー発症。きっかけはレストランでボンゴレパスタを食べていて。突然むせて何が何だかわからず家に戻ったら顔がはれ、おそらく気道もはれ。
後から思えば完全に救急車案件 ? でした、5時間くらい自宅で自分ひとりで苦しんでいました。
ネットで調べ、はじめてその症状が「アナフィラキシー」らしいことに気づきます。
病院に行って検査をしてもらおうと電話で問い合わせると、どの病院も「うちでは無理なので大学病院へ」とたらいまわし状態。
家の近くの大学病院にはいい思い出がなかったので、検査をあきらめ、その後ネットで調べまくり、症状が出た時の頓服的薬剤の代わりになるツールを発見、入手。なんとか最低限のケア方法を確保しました。
その後半年くらいは一か月おきくらいにかなり重めの症状が突然発現化しました。該当食品はわからず。時におせんべいだったり、時にチョコレートだったり、時にフルーツだったり。
最近ある書籍を読んでわかったのは私の場合はどうやら「化学物質過敏症」というものらしく、アレルゲンは特定できず、どちらかというと「脳が何かのにおいに過剰反応している」時に症状が起こるタイプらしいということです。私はこれは「ストレスによる意識暴走、同時に免疫暴走」だと捉えています。
話が脱線したままですが、その「アナフィラ」の症状があらわれた時の頓服がホメオパシーのレメディ、そのレメディの原料が「セイヨウミツバチ」なのです。
私はホメオパシーを自己判断で活用している一ユーザーです。ホメオパシー信奉はありません。たくさんの選択肢がある中、この時期の私にはたまたまホメオパシーが「ベター」だという判断をしています。この後もしかしたらさらなる「ベター」があらわれるかもしれません。
今のところ、という但し書きつき。おまけでいうのなら、私は「アナフィラと闘う」意識はなく、なんとかうまく付き合っていきたいと考えてきました。幸いにして私の「アナフィラ」はたとえ症状が重くてもいのちとりになるほどのことはなさそうだと思えましたので、どんな食べ物も気にせず食べる、それで症状が出たら出た時のことだ、という形で「アナフィラ」に向き合ってきました。
一番大元にあるだろう、「批判精神」を自分自身で緩和できるように、ひたすら何かを「受け容れる」練習をしてきたことになります。
そのお蔭なのか、アナフィラの発現頻度は低くなってきました。ここ二か月ほど症状は出ていません。また症状そのものも初期に比べるとずいぶんと弱くなってきました。直近の症状は咳とくしゃみだけ。それも15分ほどでおさまりました。おそらく「アナフィラ」から「アレルギー」レベルの反応へと変わってきてくれているのではないでしょうか。
一説によると人がアレルギー反応を示す時、実はその対象物が大好きでたまらないということを受け容れられないから、という考え方があるといいます。
私の場合、元々は花粉症。ということはもしかしたら私は自分が木や花が大好きだという事実を受け容れられなくてアレルギー反応を起こしていたのかもしれません。
わがベランダに「スズメバチ」があらわれたのを確認した瞬間、「新しい女王バチの誕生」というキーワードが浮かんできました。
同時に「ミツバチのレメディ、リセット」のキーワードも。
つまり、私の免疫暴走による「アナフィラキシー、リセット」の意味ではないかと感じたのです。
ミツバチのコロニーというのは、一匹の女王蜂と、数匹の雄蜂、そして大多数のメスの働き蜂で構成されているといいます。その女王蜂が世代交代をした、もしかしたらコロニーのシステム自体のアップデートがなされたという意味なのかもしれません。
蜂のように羽根のついた生き物は、人間より少し波動の軽いところ、高いところのエネルギーを人間界に照らし出してくれている存在だという説があります。
もしそうだとしたら、私たち人間界のシステムそのもののアップデートのサインの可能性があったりしないでしょうか。
いま、浮かんできました。
私、小さい頃、お風呂上りのバスタオルの中に隠れていた蜂に刺されたことがあるんです。
あの時のトラウマが「蜂、怖い、花の蜜、怖い、花、怖い」と潜在意識の中で渦巻いていたのかもしれません。
蜂も蜜も花もこの世界の仲間だとようやく私の潜在意識が「真ん中」に戻ってくれたのかも。
「人生の蜜の味、思う存分味わい楽しんで」
私の中の「新女王」の真ん中からのメッセージ。
大地母神は「女王、女神」のエネルギーだと考えられます、両性具有の。 この時の「女王、女神」は人格を伴ったものではなく、女王的、または女神的エネルギーの意味です。
「本当」の古代、この地球は「大地母神」による母系システムによって穏やかで寛容なエネルギーに包まれていたとする説があります。
そこには「侵略性、攻撃性」や「過度の自衛力」は必要なかった。
アレルギーや化学物質過敏という特性はそれらをいま思い出すために設定されたものなのかもしれません。
さて、蜂毒アレルギーとアドレナリン自己注射キット(エピペン)という情報を見つけました。
ここに蜂にさされた直後、自分でエピペンというアドレナリン注射を打つように、と記されています。
このエピペンとアナフィラ頓服としてのホメオパシーのレメディの名前はよく似ています。その作用のシステムは真逆だと思いますけど。
ということは、アナフィラというのは、エネルギー的にみると自分自身に「針」を刺して攻撃している状態のことをいうのかもしれません。
他者への「批判」は自分自身への「批判」であり、その逆もしかり。
「批判」という「エネルギー針」の暴走。それは時に「男性性、または男根のエネルギー」。
「受容」という「エネルギー針」の安定、でしょうか。それは時に「女性性、または女陰のエネルギー」?
それらが互いにもつれ合いながらこの世界の「たいら」が成り立つのだとしたら。
ちなみにこの先、私のアナフィラがもし「治癒」したとしたら、それはそれですごいことのような気がします。ただ受け容れ続けてきただけで、なんの治療もしていないのですから。
それこそが本当のヒーリングの意味なのかもしれません。
常識がひっくり返るチャンス。
※ きょうも暑くて、頭がぼぉっ~としています。いつも通り文章は「クネクネ」「ウネウネ」です。
◇ 参考
『アニマルスピーク ~ 自然の力を借りる』 テッド・アンドリューズ著
『化学物質過敏症とは何か』 渡井 健太郎著