アーユルヴェーダとヘナ ~ バラモンとカースト制度

お湯シャンという形で「髪断食」を楽しみ始めた私。

 

髪断食からみえてきたものとは ?

 

ネット上にあふれているのは次は「ヘナ」、という情報です。

 

「ヘナ」、ものすごくバクっというと、髪の毛に対しての草木染めのようなもの。本来は髪の色付け、つまり「カラー」が目的ではなく、そのトリートメント効果に着目されたメソッド、と言っていいのか、物質と言っていいのか。

 

「ヘナ」について調べてみると、圧倒的に多いのが、

 

□ 髪のダメージが修復され髪が元気になる

□ 頭皮が健やかになる

□ 続けていると次に生えてくる髪の毛がより丈夫でしっかりしたものになる

 

という内容です。同時に薬事法に引っ掛からないのか、という、

 

□ 経皮治療の一環ともいうべき効果、「ヘナをするとデトックス、特に子宮のデトックスができる」

 

といった内容。たいていの場合、ヨーガ情報、またはアーユル・ヴェーダ情報とセット。

 

アーユル・ヴェーダは、インド「バラモン」による伝統医療。彼らの修行形態を体系化したものがヨーガ。

 

どちらもカーストのトップであるアーリア系僧侶たちが自分たちのために体系化、システム化したもので、ネイティブの「トラヴィタ」系のためでもなければましてカーストの下位に属する「女性のため」のものではないのでは、というのが私の個人的解釈です。

 

確かに古来からの世界的伝統医療であり、薬に頼らない、より自然な考え方をしたものですが、カーストがベースということはピラミッド型システムの一部という側面がうかがえるということではないでしょうか。

 

日本はヨーガ人口も少なくなく、その一方でどうもこの辺は気にしない人たちが多いような気がします。

 

もちろん「良い」「悪い」の話をしているわけではありません。

 

私は15年間なぁんちゃってヨーガを実践し、「これはストレッチとして楽しむ範囲にとどめた方がよいのでは」という結論を肌で感じました。

 

そこに主義主張や思想的なものはいれない、あくまでも「エクササイズ」のひとつと割り切る方が私にとっては望ましいだろう、と。

 

『ウィキペディア(Wikipedia)』アーユルヴェーダ によれば、

 

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本来の全体的な生命科学としてのアーユルヴェーダとは正反対の用例が数多くみられる。日本のサロンで行われるアーユルヴェーダは、その名に反してエステティックもしくはリラクゼーションの一種であり、伝統医療としてのアーユルヴェーダとは区別して考える必要がある。

 

アーユルヴェーダ薬物は、日本では健康食品や健康茶として徐々に人気となっており、そのほとんどは輸入に頼っている。しかし、薬事法違反の危険性があるような販売方法がされたり、薬食同源・方剤原理が忘れられ、単一の薬草だけの効果がアピールされるなど、様々な問題が生じている。  略

 

日本にはアーユルヴェーダの研究施設はほとんどない。

 

↑↑↑

 

となっています。この情報から読み解く限り、アーユルヴェーダと結び付けられている「ヘナ」の作用はリラクゼーション・ツールの範疇で捉えられるものでそれ以上でもそれ以下でもない、つまり現行の「サプリメント」とほぼ同様の位置づけということではないかという気がします。

 

上記の『薬食同源・方剤原理が忘れられ、単一の薬草だけの効果がアピールされるなど、様々な問題が生じている』の記述は最も大切なところであると同時にともすれば最も忘れがちなポイントかもしれません。

 

『カラーをしたい、頭皮の状態を改善したい、できれば髪質も変わったらいいな。私はケミカルに弱いところもあるからより体に優しいだろう「ヘナ」を選択しよう。

 

でもその作用は本当のところわからない。

 

だめで元々、少しでも良い結果が出たらラッキー。

 

合わなかったら残念だけどあきらめよう。

 

執着するのはやめよう』

 

個人的にはこのくらいの没入対象だと感じました。

 

もちろん人それぞれなので熱狂的な「ヘナ信奉」の方がいらっしゃる事実は理解していますしそのこと自体尊重します。

 

私自身は、かなり悩んだけれど「ヘナ」のトライはやめようという結論に達しました。

 

私が望んだ効果は、

 

□ ヘナだったら頭皮につけても安全らしいので髪の生え際周りを徹底的に染めてみよう

□ くせ毛のおさまりがよくなるとの声が多いのでトリートメントとしての効果にも期待したい

 

という二点です。

 

一点目に関しては、「ヘナであっても生え際はかなり染まりにくい」の声が多々見つかったこと。二点目に関しては、「ヘナは髪の周りに一時的に被膜のようなものを作るため、それで髪がしっかりしてくせが扱いやすくなるのだろう」という情報が見つかりました。

 

さらに「ヘナを続けると場合によっては髪がギシギシしたりバサバサになったりすることがある」との情報も複数遭遇しました。

 

一方、絶賛の声もたくさんありました。

 

私はアーリア系のバラモンが体系化した健康観は大変素晴らしいものだけれど、私のど真ん中とは少し異なるものなのかもしれないと感じています。カースト制度のトップのためのシステムの一員になりたいという願望はゼロ。結果的にそう組み込まれる、自分の意識しないところで、の意味ですが。

 

つまり、「ヘナ」は私の課題ではなさそうだというのがいまの私の結論。

 

「ヘナ」にトライしようかな、どうしようかな、と悩み続けた一か月。

 

その間にお湯シャンにトライしたら、あら不思議、髪の毛が軽くなっているではありませんか。

 

実はきのうはそれまでの「リンゴ酢リンス」も加えず「お湯シャン」のみにトライ。ドライヤーのあとに肩甲骨ぐらいまでの髪のそのさきっぽにだけ、ホホバオイルをベースにしたヘアオイルを数滴つけてみました。

 

きょう汗をかいて気づいたのは、ヘアオイルをつけたそのあたりだけが手触りがガシガシでそれ以外のところはフワッとサラッとしているのです、いつもより。

 

なるほど。

 

髪の毛のゴワゴワ、ザラザラとくせ毛強化、悪化ともとれるその要因は髪につけている異物だったのかも。それがケミカルとか自然由来とかの違いではなく、異物の「量」。

 

そう、たとえ「ヘナ」が自然由来のものでも髪の毛にとっての異物であることに変わりはない。

 

もしそうだとしたら、何かをプラスしていくケアの時代は終了。必要以上に引き算をするつもりはないけれど、自分の「適切」は自分にしかわからない。それを見極めて。

 

「ヘナ」はそのことを私に教えてくれたのかもしれません。

 

機会があったら何かの時にお世話になるかもしれないけれど、いまは大丈夫です、ありがとう。

 

ちなみに私はインド・ヒンドゥーの「サラスヴァティ」に響きを感じるタイプ。

 

「水の民」。

 

ということは髪に必要なのは私の場合は「水分」?。

 

だから「お湯シャン」なのでしょうか。

 

といっても時にはシャンプーもスタイリング剤も適宜活用させてもらいます。

 

使いすぎないようにホドホド。いい塩梅。

 

修行でも、競争でもないのだから、「臨機応変」。

 

 

 

 

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