昨日、私の髪の毛が爆発しました、まさに山姥状態。
いつもだったら「キャ~、恥ずかしい、何とかしなきゃ」と思うのに、「まっ、これはこれでいっか」とジタバタしない自分がいることに驚きました。
雨が降り、風が吹き。
自然と同調すればこうなるのはあたり前。そう、私の「髪」は自然の一部だから。
山姥。調べてみました。
なるほど。
一般的には【 深山に住んでいるといわれる女の妖怪。山に住む鬼女。やまおんな 】のこと、と捉えられているようです。
山姥の正体は蜘蛛であるとの説も見つかりました。
蜘蛛。土蜘蛛のことではないでしょうか。
土蜘蛛とは大和朝廷に恭順せず敵対した古代の「まつろわぬ人々」へ向けた蔑称。蝦夷、熊襲、隼人などと同じような位置づけです。
深山、やまおんな。サンカのことかもしれません。霊性の高い「山の民」のこと。
サンカもまた近代日本では蔑称としての扱いです。
再び「やまんば」について『ピクシブ百科事典』 より一部抜粋。
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「やまんば」や「鬼婆」とも言う。 略
ルーツは山の神やそれに仕える巫女であり、時代が下るにつれ零落し妖怪化したのだろうと言われている。
「姥」とつくから老婆の妖怪か、と言うと必ずしもそうでは無く、妙齢の女性の姿をした山姥の伝承もある。もっと外見が若いと「山女」や「山姫」と呼ばれる。
山の神は材木や獲物、水といった恵みをもたらすと同時に、ひとたび怒れば土砂災害や洪水といった自然災害を呼ぶ。したがって、山の神に連なる山姥の性格も多岐にわたる。
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「やまんば」は「鬼婆」とも言われる。
大和朝廷は自分たちに取って都合の悪い存在、特に一般の地の民から神聖視されている存在をあえて「鬼」としました。西洋での「悪魔」と同じ意味合いです。
以下、wikipedia.山姥 の情報からヒビキのあったものをいくつか。
□ 山姥の性質は二面的である
□ 『糠福米福(ぬかふくこめふく)(米福粟福)』の山姥は、継母にいじめられる心優しい姉には宝を、意地の悪い本子である妹には不幸をもたらす
□『姥皮』では、人間に福を授ける存在として山姥が登場する
□ 高知県では、山姥が家に取り憑くとその家が急速に富むという伝承があり、なかには山姥を守護神として祀る家もある
□ このような両義性を持った山姥の原型は、山間を生活の場とする人たちであるとも、山の神に仕える巫女が妖怪化していったものとも考えられている
□ ( 阿部 補足 一般に山姥のもつ ) 非常に妊娠しやすいという特徴、異常な多産と難産であるという資質は、元来、山の神の性格であり、山姥が、山岳信仰における神霊にその起源を持つことを示している
□ 地母神の劣化が山姥という妖怪の本源と考えてよい
上記から山姥は山の民である「サンカ」の姿か、山の神に仕える巫女か、いや、山の神に仕える「サンカ」の巫女という捉え方もできるかもしれません。あるいは「山の神」そのものの可能性も。
さらに、「地母神」の文字。
なんでも少し昔の世代の人は自分の奥さんのことを「めがみさま」と呼んだんだとか。自分の奥さんのことを「山の神」と表現する場合もあります。「山の神」が短縮された形がカミさんであるという説もあるそうです。
ということは「山の神」であるところの女性神・めがみさまの蔑称を山姥としている可能性もなきにしもあらず。
それは「地母神」「祖神」としての「女神・めがみ」とされる宇宙根源意識システムエネルギーのことではないか、と。両性具有性のエネルギーを携えた。
山姥は多産であるということから豊穣の神・カミとのつながりも感じられます。
宇迦神、のことでは、というのがいまの私の個人的推察。ということは蛇神でもあるということ。
大和朝廷は男性性のエネルギーです。
山姥はおそらく女性性・男性性の両性のエネルギーでしょう。
大和朝廷にとって「山の神であるところの地母神 = 宇宙根源意識」は封じ込めてしまいたいほどの畏怖の対象だった。それと=もしくはそれらとつながることのできる山の民「サンカ」による巫女もともに畏怖の対象だった。
だからこそそれらをあえて「鬼婆」としたり「妖怪」としたりしてその価値を貶めようとしたのかもしれません。
「山姥」であれ「鬼婆」であれ、地母神そのもの、あるいはそれとつながる存在のポテンシャルは変わりはしない。相体的価値を貶められても絶対的価値に変わりはないのかもしれません。
「山姥」でイメージされる一般的ヘアスタイル、ギリシア神話に登場する怪物 = メドゥーサと似ていませんか。メドゥーサの髪・カミは「蛇」です。
メドゥーサも元々は「神・カミ」=「蛇神」なのではないでしょうか。
山姥頭を憂うるなかれ。
サラサラ、キラキラ、うるつやもよいけれど、もしかしたらそれとは異なる何かがつまっているのかもしれませんから。
もちろん白髪も。
髪。神・カミのテリトリー。
人間側の都合でどうにかできるのはほんの一瞬のことなのかもしれません。
※ 気圧の影響でパツパツエネルギーの中での執筆です。苦しい。
◇ 参考