「見た目より内面」
きょう靴のインナーソールをかえました。まるで新しい靴をおろしたような快適な履き心地。
なるほど。私たちは人目を気にしてまず外見を磨こうとします。そんな時代はもう終わりが近づいているのかも、と冒頭の言葉です。
さて、私が脱縮毛矯正をめざして丸8カ月が経とうとしています。私にしてみればこれだけでもすごいこと。なにしろ縮毛矯正をはじめたのは20年以上前。以来2~3か月に一回施術を受け続けてきたのですから。
今年20年ぶりぐらいに縮毛矯正なしに梅雨と真夏を過ごすことになります。大丈夫でしょうか。
縮毛矯正をやめて3~4カ月はそれほど苦痛は感じませんでした。シャンプー後念入りにブローして細めのカチューシャをつけてしまえば髪はそこそこおさまってくれていました。雨の日は結んだり、大きめのヘア・ピンなどをつければなんとかなる程度。
ところがある方法論に遭遇して、私の中にものすごい執着が生まれたようで、何をしても収拾がつかないという日の比率が増えてきました。
その方法論とは「カーリー・ガール・メソッド」。なんでも90年代に発表されたアメリカ発祥のクセ毛活かしメソッドとかで、「リンさん」という日本人女性がそのメソッドを日本バージョンにアレンジして「クセ活」という形で情報を提供してくれています。
いろいろ試しました。メソッド通りに。グッズ類、ツール類、一通り買いそろえました。
ところが。
撃沈。
何をやってもダメ、という状態発生。
そんな時、美容院で「髪質改善トリートメント」をすすめられ、施術を受け、これが最悪の結果を招くことに。
今まで最後の手段としてヘア・アイロンを使えばなんとかおさまりつつあった髪の毛が何をしても決まらない。おさまってくれるのはヘアケアをした直後だけ。こんなことがあるんだろうか。不安になって別の美容院に行くと。
「髪質改善トリートメントはトリートメントという名のストレートパーマのことです。薬剤が真逆の性質をもっているので縮毛矯正の施術を受けてきた人は絶対にやってはいけないトリートメントです」
信じられない。よかれと思ったトリートメントが私の髪の内部事情をさらに悪化させていたという事実 ( 髪質改善トリートメントはいくつか種類があってそれぞれに目的が異なるという説もあります ) 。
地獄の苦しみ。毎日憂鬱で外に出るのもいやなくらい。髪の毛だけに関して言えば人生最大のピンチが突然訪れてきた気分です。
ベリーショートにすればなんとかなるのかもしれませんが、そんな勇気はゼロ。
こんなことが私の人生に起こるなんて。
このような状況で梅雨を迎えられるのか不安はMaxに。
前述の美容院で縮毛矯正の部分にデジタルパーマで疑似くせ毛をつくってもらおうとお願いしましたが断られました。
理由は縮毛矯正だけならまだしも髪質改善トリートメントまで受けた髪が「無事」でいられるかどうか責任が持てないから、というもの。
どうすればいいの ?
夏が終わるまで、いやすべてが地毛になるまでダウン・スタイルをあきらめればいいの ?
カーリー・ガーリー・メソッドにある「手でクシュクシュとしてwaveを少しずつつくっていく」という方法論は現段階ではできない。
そもそもほとんどのアウトバス・トリートメントやスタイリング剤の匂いが私には無理。ということは愛猫・海・うみや愛犬・宇宙・そらにはもっと無理。← ココ、大切なポイント
不器用なので縮毛矯正部分にコテやアイロンでカールをつくるというのもうまくいかない。
しょうがない、耐え忍ぶしかない。
思考錯誤の末、ワイドなターバン風のカチューシャで髪をおさえこみ、後ろをひとつに結べば何とか表に出られるレベルくらいにはたどり着くことができました。
ところが。
カーリー・ガール・メソッドがうまくいかなかったお蔭で、疑い深い私はこのメソッドのメリット、デメリットに気がつくチャンスをもらっていたのです、もちろん「クセ活」についても。
あぁ、脱縮毛矯正への移行期というのは、この期間がないクセ毛レディーより深い学びができるものなんだ。逆にいえば、私は人より多くの課題を与えられてきたということなのかもしれません。
そう、私が普通の「くせ毛」だったら、割とスムーズにカールができて、このメソッド&クセ活になんの疑問も持たずに過ごせたはず。
ところが私はダメだった、だからこそしつこく調べ直して、「あぁ、ここにはまることは私の人生のメインの課題ではなかった」と意識が突然反転してしまったのです。
脱縮毛矯正への移行期というのは、本当の自分の癖 (くせ毛も自分の体質も思考の癖にも) に気づける時。
じっくり自分に向き合う時間。
梅雨も真夏も最悪ひとつに結んでいれば何とか過ごせるハズ。カチューシャのバリエーションもいきなり増えているし。最悪、というのも変。選択肢はあるのだから安心してすごせばいい。
焦って「クセ毛専門」の美容室に駆け込む必要はないし、けれどいきたくなったら「くせ毛」に理解のある美容室を探せばいいし。
割と家の近くにその手の美容室があることが最近わかりました。
都内の美容室ほど価格も高くないし、「クセ毛専門」とうたってない分敷居も高くない、私にとって。
実はすでに地毛の部分はすでにカールが出る状態になっています。元々が「くせ毛」ですから。ただ髪質やくせが均一ではないので全体的に綺麗なウェィビー・ヘアにはなりません。すべてが地毛になっても「リンさん」たちのようなカーリー・スタイルにはならないでしょう。
元々それぞれ髪質が違います。もちろん人生の課題も。
私はおそらく日本人に多いだろう「らせん状ヘア」メインの「くせ毛」であって「縮毛」レベルの箇所はかなり少ないこともわかりました。
ということは将来的にはスタイリングジェルなどを活用しなくてもそこそこ手櫛で形がおさまるタイプなんじゃないかな、と。そのレベルで本当に縮毛矯正が必要だったのか、でも必要だったのです、私の人生においては。
一年前。
脱縮毛矯正なんてまったく考えもしなかった。
今年のニ月、「リンさん」情報に遭遇して一気に脱縮毛矯正熱が高まりました。
あれから3か月、私の「脱」は「縮毛矯正」だけではなく、「美容室依存」「ヘアケアアイテム依存」からのものも含まれていることが浮かびあがってきました。
そもそもの「ホームセルフヘアケア」を楽しむ、自分流に自分仕様でシンプルに。
その結果、私の髪はより私らしく息を吹き返してくれるんじゃないかと、いまはその準備期。植物が蘇るように私の髪もきちんと蘇る時がくる。その時がくるのをただ待てばいい。
何もかもが「Gift」だったのです、私にとって。
「髪の毛 =カミの毛」なんじゃないかと。これはほぼ確信にいたっています。
自分でジタバタしすぎなくても大丈夫なようになっている。梅雨も真夏も何となりそうな気がしてきました。
もちろん、私の中にカーリー・ガール・メソッド実践者、クセ活実践者をジャッジしたり、揶揄したりの意思はありません。
むしろ彼女たちの存在のお蔭で、「自分自身に目覚めよ」というメッセージに気づかせてもらえました。内面のめざめを促してもらえたのです。
しいて言うとこのムーブメントには明らかに仕掛け人がいます。ビジネスとしての。良い、悪い、ではなく。
けれどその大元の仕掛け人は「宇宙根源意識」エネルギーだということでしょう。あくまでも個人的な感覚ですが。
私たちに何かを気づかせるための「アイテム」として、いまこの三次元でムーブメントとして現象化されていることを感じます。
※「リンさん」とは別の日本人インフルエンサーがカーリー・ガール・メソッドに「より」忠実な情報を発信されていました。が、私の調べた範囲ではなぜか突然一年前くらいからアップが止まっています。
情報は多面的、多層的に読み解くことで別の何かが視えてくることが明確になりました。
言葉になっていること、視覚化されていることだけが事実ではない、むしろ「それ以外のところ」にこそ本質のカケラが隠されているものなのかもしれません。
※ 追記
「リンさん」書籍がわがやに届いたのは2月22日でした。
ニャンニャンニャン。
なるほど。この課題にはいまは亡き「カミ猫 海・かい」が関与していました。