ヘア・ケア、マッチ・ポンプ・ビジネスに教えてもらったこと

白髪染めをすると白髪が増える。

 

そんな情報を目にしました。

 

実際には白髪染めそのものが良くないというより、その後処理の仕方で頭皮にトラブルが出やすくなるのでは、というお話でした。

 

私は20年以上縮毛矯正の施術を受けてきました。そのため美容院でカラーをしたことが一度もありません。カラー・トリートメント、カラー・シャンプーの類でセルフ・ケアをしてきました。

 

最初の頃は真剣に髪の毛全体にいきわたるようにしていたのですが、ロングなので面倒くさい。結果、自分で気になる顔の周りのみ、リタッチ感覚でクリームのようにつけてしばらく置いてシャンプーというスタイルに落ち着きました。

 

実際後ろの方はどうなんだろうと先日、おそるおそる鏡でみてみると、なんと表面はほとんど白髪なし。もちろん内側に何本かあるのですが、いゃ、こんなもんだったんだ、と安堵。

 

それに比べ、ケアをしている顔回りの方は徐々に徐々に白髪が増えている感じ。退行というのでしょうか、染めたところの色が薄くなって赤茶けているところもあったりして。

 

そう、頻繁にまじめにケアをしている部分周りは白髪がより多くなり、ほとんど放っておいた場所はあまり白髪が増えていないということが判明しました。

 

前エッセイ

 

くせ毛依存の扉の向こうにいた「私自身」を思い出させてくれた存在とは

 

でお伝えしたように、ここ3~4カ月は「クセ活」なるものにはまっていましたが、一旦卒業。もちろん自分のくせ毛と向き合う生活は今まで通りですが、「くせ毛」に必要以上に執着したり、依存することはもういいな~、と。

 

そう思ったら不思議に白髪も気にならなくなりました。

 

いままで週に1~2回、カラー・トリートメントを使ってリタッチ・ケアをしてきましたが、しばらくほおっておこうと、自然にそんな気持ちになりました。

 

そもそも白髪のメカニズムって解明されていないんだとか。

 

私自身の感覚だとストレスが増えると白髪も一気に増えることを過去何回か体験しています。もしかしたら気のせいかもしれません。が白髪、もちろん髪全般について腎氣と関連しているはずなので、イライラしないこと、リラックスすること、自分にとって快適な時間を過ごすこと、そういうメンタル的なものが大きいのではと、私の場合。

 

「白髪を気にしすぎない、白髪にとらわれすぎない」ということが大切なんだろうとあらためて原点に戻った気分です。

 

私は10年以上前に「肌断食」なるものを実践しました。いまも継続中。

 

洗顔は夜のみ、石鹸あらい。冬場乾燥のひどい時だけ唇周りをケア。それ以外は何もしない。

 

メイクは厚塗りではありませんがほぼ毎日普通にしています。クレンジングは使いません。UVケアもなし。

 

肌の状態はと言うと、トラブルらしいものはなく、シワ、乾燥、ソバカスなどゼロではありませんがほとんど気にならない程度。肌断食移行期にあらわれやすいといわれた肌トラブルもほとんどありませんでした。

 

そう、私には「マイナス」のケアが合うのだろうと、ひとつの結論です。

 

わが家は犬猫と夫婦ともども、ありがたいことにここ何年も病気知らずで過ごせています。よほどのことがなければ病院には行きません。

 

アンチ医療とかではなく、必要になったら活用するというスタンス。幸い、その「必要」がかなり少なくて済んでいます。

 

以前は私自身の身体とメンタルの弱さをサプリメントで補おうとしていたこともありましたが、サプリメントを卒業してまもなく15年くらい。不思議なことにサプリメントに頼っていた時よりいまの方がバランスはよいように感じます。

 

ということはヘア・ケアも同じではないか、と。

 

くりかえしになりますが私は20年以上美容院で縮毛矯正の施術を受けてきました。現在脱縮毛矯正の最中。

 

アウトバストリートメントという概念は、今年の3月頃はじめて知りました。それまでアウトバス・ケアなんて知らなかったし何もしてきませんでした。

 

そもそも縮毛矯正は髪に大ダメージを与えるものとの情報にあふれていますが、実のところ私自身はあまりダメージを実感したことがなかった。もちろんないわけではないけれどそれでことさら困ったということはありませんでした。

 

無知だったのか、それゆえの無頓着だったのか。が、そのお蔭でいろいろなケアをプラスしなかったことが結果的に私には合っていたのかもしれません。

 

脱縮毛矯正を目指し、クセ活をし、日々情報を追っているうちにわが家にはアウトバストリートメントの類があふれ出しました。

 

でもどれもシックリ来ない、これだ、というモノには出逢えていません。

 

ということは、私の髪には本当にアウトバストリートメントが必要なのか、という素朴な疑問が。

 

クセ活情報発信者の多くが「クセ毛は直毛より乾燥しやすいしダメージを受けやすいからアウトバストリートメントなどで徹底的にプロテクトして」と発言しています。

 

いや、一口に「くせ毛」と言ってもみんなそれぞれなわけで、イレギュラーかもしれないけれど、中には私のようにあまりプロテクトを必要としない髪質の人もいるのでは。

 

それとも単に私が結果を急ぎすぎるあまり「やりすぎ」てしまったのかもしれません。

 

そんな中クセ活情報を調べ直し、しっくりきたのが。

 

「シャンプー頻度を減らして手櫛で髪をといていたら自然にくせ毛が落ち着いてきた」

 

という情報。

 

プラスのケアではなくマイナスのケア。

 

というわけで、時々「お湯シャン」を実践することにしました。

 

この時期なので気持ち悪かったらシャンプー剤を使う。

 

「お湯シャン」についてかなり簡易的な方法も見つけました。

 

「お湯シャン」情報発信者の多くが「しっかりブラッシング」「しっかり湯シャン」「プロセスで出てくる臭いやベトベトも我慢して」「お水がよくなるタイプのシャワーヘッドを」と発信しているのを見て、私にはハードルが高いと断念していました。

 

シンプルお湯シャンなら私にもできる。シックリ来なかったらリセットすればいい。

 

ハードルを上げる、ということは制約が強くなるということ、ストイックになるということ。ストレスが増えるということです。

 

私の場合、生まれつき肝臓が人より弱いので、よりストレスを感じやすいという体質です。

 

ストレス減。もちろんストレスのすべてが悪いわけではなく、ストレスそのものにもプラスの意味があります。が何かに執着しすぎるとストレス過多に陥りやすくなる。

 

この体質は私自身にしかわかりません。

 

これをすれば乾燥から髪を守れるかも。これを使えばくせ毛が扱いやすくなるかも。

 

その時々の自分仕様を見つけるために、ひとつの選択肢として「お湯シャン」を試してみようと。

 

クセ活をして驚いたこと。ヘア・ケア・アイテムの種類の多さ、そして匂いの強さ。

 

私は柔軟剤の匂いでさえ気持ち悪くなってしまう感覚過敏タイプ。シャンプー後の匂いや自分の頭につけたムースやジェル、バームの匂いで頭が痛くなることも何回もありました。

 

やりすぎは禁物。

 

自分自身の本質を見極めて、自分に合ったケア方法を「適度」に楽しむ。すべて「自分流」「自分仕様」。私たちの人生の課題は人それぞれ。ということは自分に合うヘアケア・アイテムもその方法もそれぞれなんでしょう。

 

匂い文化って、元々この「母子里」のものではないのではないでしょうか。いや、そもそも匂いってカミとつながる大切な要素だったのでは ?

 

もしかしたら私自身、無意識のうちに匂いで他者に干渉していたこともあるのかもしれません。

 

であれば「匂い」に関しても「リセット」が必要です。「お湯シャン」の導入はその点に関しても有効かと。

 

ちなみに、

 

◇ 髪が長い方が美しいという概念は平安時代の貴族の概念

◇ 髪が濡れているかのようにうるうるツヤツヤの方が美しいという概念も平安貴族の概念

 

平安貴族とはこの母子里のネイティブではない人たちのこと。

 

そもそもこの母子里のネイティブに多いのでは、とされるくせ毛は元々直毛と比べてツヤツヤには見えないものなんだとか。

 

無理やり「ツヤツヤ」は私の場合、必要なかったみたい。

 

「ないものねだり」と「あるがまま」。

 

さて、どこにフォーカスするのか。何を優先するのか。

 

当エッセイ執筆の途中でYahoo!に『「美容室」倒産が急増 1‐4月は最多の46件 人件費や美容資材の価格上昇が経営を直撃』のニュースがあがってきていました。

 

念のため。

 

私はいかなる価値観もケア方法も否定はしていません。

 

たくさんある選択肢の中で私の場合はこうなのだろうと個人的なヨミをしているだけです。

 

暫定的にこの母子里の民のスタンスを取っていますが、あるいは渡来系の民の末裔である可能性もなきにしもあらず、がいまの私の率直な感覚です。

 

AとB、どちらか、ではなくAでありBでもある可能性。同時にAではなくBでもない可能性。

 

 

 

※ 本日5月10日、愛猫でありカミ猫である「海・かい」の命日です。

 

しばらく「アニマル・コミュニケーション」のスイッチはoffにしていましたが、海・かいが話しかけてきました、私の意識の中に。

 

当エッセイは海・かいのリードによるものだと感じます。

 

愛猫、カミ猫の概念についてはまた別の日に執筆できればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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