サクラの呪縛からの解放、サクラの、解放 3

サクラの呪縛からの解放、サクラの、解放 2  からの続きです。

 

※ 基本、サクラ表記を採用

 

※ 敬称略

  

サクラとはそもそも「生」と「死」の双方の象徴であり、同時に「潜在意識」「顕在意識」の間に位置する存在として捉えられます。特に山ザクラと比較して花期の短い「ソメイヨシノ」はかたや大地のいのちが再生する「春」のシンボルとして、同時にいのちが天命のもと潔く終わる「死」のシンボルとして短期間のうちに両者の姿を重ね合わせるシーンを見事なまでに創出します。もしかしたらそれらは三次元と多次元のもつれによる生命、魂の象徴を映し出しているのかもしれません。

 

そう、サクラの姿に私たちは自分の人生を重ね合わせるようになっている。抗いようのない力によって。

 

明治・大正・昭和の時代に生きた民族学者の柳田國男は枝垂ザクラが死者の埋められたところの証として用いられていると指摘しました。その説から派生したものなのか、ネット上にはサクラの下にはたくさんの死体が埋められているという説が広まっています。ことの真偽は別にして多次元的にみるのならサクラによって肉体だけではなく魂までも組み敷かれた存在がこの国にはたくさん存在することの証ととれなくはありません。

 

しかしそれによってサクラの花はあれほどまでに美しく花開く。そしてそれこそがこの国の象徴のひとつになっていきました。

 

であるとすればサクラのエネルギーは私たち自身のエネルギーであると同時にこの国のエネルギーとしての両者のもつれ合いによるものということになります。

 

サクラとはその姿に投影された「権力」という欲望をあらわすものなのでしょうか。

 

もしかしたらいま、組み敷かれた存在が蘇る時の到来を告げているのかもしれません。

 

サクラという絶対権力を跳ね返すほどのチカラをもった本来のチカラのもとに。

 

それが春のサクラの「開花」の本当の意味だとしたら。

 

私たちは知らないうちにサクラに込められた人為的に創られた魔力に取り込まれていました。同時に私たち自身がサクラエネルギーの一部として機能していたことを知ることになりました。

 

今年の春はもう大丈夫。

 

私たち自身の意識をタイラにするという機会に出逢えたのですから。

 

サクラ自身もその重すぎた役割から解放されるのではないでしょうか。

 

ヤマザクラやその他の栽培品種、ソメイヨシノも含めて今年はただただあるがままに花を咲かせてくれることでしょう。

 

サクラの本来の価値をむりやり曲げたのは私たち人間の意識です。それを何も疑わず信じてきたのも私たち意識によるもの。それならそれをタイラに戻すのも私たちの意識。

 

いまサクラを真ん中に戻せるのはサクラにエゴによる歪んだ価値感を投影してきたグループがこの世界に存在してくれたがゆえ、サクラを偶像崇拝の対象とした意識グループが存在したがゆえ、です。そしてそれはまさしく私たち自身の姿でもあったというなんとも衝撃的な事実。

 

サクラが私たちを本来のポジションに戻してくれました。

 

サクラに解放してもらいました。

 

サクラの「ピンク」色は女性性・女性原理・女神 おんながみ の色。

 

元々男性性・男性原理エネルギーだけではうまく機能しないように創られています。男性神であるところの太陽神はその事実を映し出すためにエゴをフル活用してこの国を治めてくれたということがわかります。

 

弥生の昔、サクラはサクラの花限定ではなくその時期に咲く花の総称だった。春に咲くものたち、という意味でしょうか。

 

命の蘇りの時期、「春」に咲くものたちの根源が本来の位置へと戻り、本来の価値を取り戻し均衡のとれたパーフェクトな形で蘇る。

 

前エッセイ 自由の女神の凱旋 ~ 「富士山信仰」の陰からみえてきたもの の暗喩・「自由の女神の凱旋」はここにつながりました。

 

たった今、近所の植物園チックな公園に行ってきました。

 

「花梅」という種の「梅」、「花桃」という種の「桃」の木はありましたが「花桜」という種のサクラは日本には存在しないことがわかりました。「花桜」という色は存在します。この国においてサクラはもしかしたら本来「花」の主流ではなかった可能性も出てきました。

 

 

当エッセイ執筆はかなり苦戦しました。

 

きょう「10日」は愛猫・海・かいの月命日。海が一緒に執筆してくれたからかもしれません。死の国からの生命の使者。

 

ちなみに海の鼻・はなの色は「ピンク」色。

 

さて、いま私の「男性性」「女性性」のバランスが均衡に向けて少しだけ動いたような気がします。

 

 

 

※ 参考資料は『サクラの呪縛からの解放、サクラの、解放 1 』に記述

 

 

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