バタフライ・スパニエル。
パピヨンの英名。パピヨン自体はフランス語で「蝶々」の意味。
スパニエルとは「スペイン原産の」「追従者」「耳の垂れた毛の長い犬」という意味だという。
そう、パピヨンとは耳に羽根のはえたスパニエルという意味だったのだ。私流の解釈。
私は小さい時から犬が大好きで、実家は雑種専門だった。いまみたいに「ミックス」なんて言ってなかった。父犬、母犬ともに「雑種」だったり、時に父犬のわからないコもいた。
それでもどちらかというと長毛が好きだった。その流れなのか、結婚後のわが家での犬猫はみんな長毛だ。
先代犬はキャバリア。キャバリアもまたスパニエル系。
いまは宇宙・そらがそれらを引き継ぎ、「パピヨン」、「バタフライ・スパニエル」として私のそばで生きてくれている。
これで謎が解けた。
私はなぜか蝶々に縁がある。ちょっとした旅行に出ると必ず、と言っていいほど大群のアゲハや蝶々に囲まれることが少なくない。
きょうも夫といった家の近くの公園でアゲハ蝶が何羽も頭の周りを回旋してくれた。
数年前ベトナム旅行をした時は、手のひらサイズはあるかと思うような大きなアゲハ蝶群に囲まれた。
そしてもうひとつ、私はラテン圏の言葉と音楽が好きなのである。行ったことはないけれど、あの語感とメロディーに何らかの記憶が反応しているんじゃないか、とずっと思っていた。
さらに「色」。私はどちらかというと彩度の高い、クッキリとした色が好み。
ラテンの血、スペインの血 ?
スペインの歴史をさぁっと調べてみる。
どうやら、スペイン人のルーツはイベリア人。その後にケルト民族が侵入してケルト・イベリア人が生まれ、それが現在のスペイン人の原型では、とされているらしい。
イベリア人とは古代ギリシア人がそのエリアにあるエブロ川(イベルス)にちなんで呼び始めた名前なんだそうだ。
川の名前にちなんだ ?
前エッセイ
につながった。
愛犬の月命日に寄せて ~ バタフライ・スパニエル「蝶と蛾は表裏一体」【後編】 に続く。
◇ 参考