今年も古代蓮の季節がやってきた。
蓮大好き、睡蓮大好きな私にとって幸せな時間が膨らむ。
古代蓮(こだいはす)とは、遺跡などから発掘された種子を発芽させたもの。一般的には非常に古い時代、園芸品種が出現する前から存在している、今から1400年~3000年前の蓮だと言われている。普通の蓮に比べて原始的な形態を持ち、一重で花弁数が少なくピンク色。何をもって原始的というのかはわからないけれど何より花が大きい。大きいものだと直径30センチはあるんじゃないだろうか。
きょうみたのは千葉市の「大賀蓮・おおがはす」。なんでも約2000年以上前の種子が発芽して、今に生きている蓮だという。現時点では年代は確定ではない。設定、3000年前までの猶予の可能性がある。だとすると縄文の蓮の可能性もあるかもしれない。その存在そのものが浪漫。
大賀蓮のはえている池を「弁天池」というらしい。また地名も「弁天」。
これは「弁財天 ( エネルギー )」 に呼ばれている、とさっそくすぐ近くの厳島神社を訪れる。私はパワー・スポット巡り的に神社に行く趣味はだいぶ前に卒業している。ただ、この神社の入り口に旧字での「弁財天」の石柱があったので「よく来たね」の意味だろうと。
石造りの一の鳥居のすぐ後ろに木の鳥居がいくつも連なっていた。ここを通るだけで空気感がいきなり変わる。その何本もの鳥居をくぐると右側に手水舎。お馴染みの「龍」の形。後から調べたところ、どうやら境内の中から湧水がわいているらしい。
さすが「水神」系、サラスヴァティー系、弁財天エネルギー。
社殿には明治以降に御祭神となった市杵島姫命が祀られている。
社殿の右奥に背の低い鳥居があり、その後ろに岩で囲まれた祠のようなもの。蛇穴らしい。他の情報では「子宮の形をした祠」となっているのがこの蛇穴のことか。地球創世と関係あり ?
それらしくなって来てゾクゾク。
ふと目を落とすと、なんとそこに「蛇石」。
「あった、弁財天のシンボルだ」
調べてみると千葉にはたくさんの「弁財天」がらみの神社があるらしいことがわかった。
ただ「蛇石」が出てくるのはここだけのようだ。
ただただありがたくて触らせていただいた。
古来より水神「弁財天」エネルギーの遣い、あるいは化身とされている蛇は、脱皮をくり返し成長し続けていくことから、死と再生と無限の象徴と言われてきた。
あぁ、私はこの「蛇石」に出逢うために、きょう古代蓮を見に来たのだな。もしかしたら、弁財天エネルギーのルーツともいうべき「大蛇神」のポータルとつながるためでは ?
いつもながらの妄想が膨らみまくる。
私の中では弁財天は七福神の一柱の「女神」の位置づけだけでなく、同時に宇宙意識そのもののエネルギーを記号化したものとの考え方に落ち着いている。
それは古代の「大蛇神」エネルギーだ。この時の「神」そのものは人格神ではなく、システムだったり、仕組みだったり、そしてそれそのもののエネルギーの意味。
だから「蛇穴」=「子宮の形をした祠」にも遭遇したのでは ? 「はじまり」の意味では ?
私たち一人ひとりが内なる「ソース」を発見する、という意味での。
古代蓮、そして弁財天、蛇穴、蛇石、サラスヴァティー ~ 時空のもつれ【後編】 へ続く
◇ 参考
https://jinja-tera.com/itsukushima-benten/
↑穴場の神社とお寺へ御朱印巡り