日本が大きく、変わる。数日前このフレーズが浮かんできました。そして先ほど「令和の花、開花」というキーワードが浮かんできたのです。
新しい元号が「令和」に決まった時、一部の人たちは、その、負の側面をクローズアップしました。特に「令」のもつ言葉の意味から 「令和=支配者に従って従順に生きること」ではないかと。
「令」にはこんな意味もあるそうです。今調べて、納得。
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『言語学者の金田一秀穂氏が、「令」という文字は「神様のお告げ」を意味すると発言されていたことは以前に申し上げましたが、更に、令には「美しい」「清らか」といった意味があるとも仰っていました。』
『(令は)冬から春にかけての気持ちがいい、新しい1年が始まっていく期待感ですよね。新鮮さというんですかね。その表れだろうと思います。引き締まるような神様の言葉が含まれる季節、ということなんだろうと思います。』(金田一秀穂)
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https://www.yaei-sakura.net/index.php?cmd=read&page=QBlog-20190501-1&word=%E4%BB%A4%E5%92%8C より抜粋
日本語ってあらためて素晴らしいと思いませんか。同じ文字でもいろいろな光を当ててそれぞれに楽しむことができる。
以下https://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor6/articles/articles_archive_01.htmlより抜粋
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「令和」の典拠、いわゆる出典は「万葉集」の梅花の歌、三十二首の序文
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
「時あたかも新春の好き月(よきつき)、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」(「令和」を考案したとみられる中西進さんの昭和59年の著書「萬葉集 全訳注 原文付」の中での訳)
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抜粋ばかりですが、それにしても「気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、略、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かおら)す」ってなんて美しい表現なんでしょう。
実は私、今年の2月、万葉の里、令和の里と言われる大宰府に行ったんです。まだコロナはそれなりの時期で自粛云々叫ばれる前。ちょうど、と言っては語弊がありますが、中国からのツーリストは国内には入れなかったらしく、満開の梅をいつもより以上に目と香りとで堪能することができました。
大宰府につくまでここがこの「梅歌の歌」が詠まれた場所だということはまったく知らずに。現地の案内図をみてはじめて「へぇ~、そうなんだ」と。そもそも福岡に行こうという旅だったので、大宰府に行こうは行きの飛行機の中で決めたこと。「梅が見ごろらしいよ」と。で現地入りしたら、ものすごい数の梅と、あぁここが万葉の里、令和の里なんだ、と何かの導きかしらね、と感じたくらいで。しかも現地は雨。
「令」と「雨」の漢字が組み合わさると「零」になりますよね。「零」には「ゼロ」の意味もあり、これは何かが終わり何かが始まる、という意味もあらわしているらしいのです。ちなみに「ゼロ」には永遠とか無限、または未来の可能性、無、死というイメージがあるんだとか。
もしかしたら今までは「令和」の種まきを経て、小さな苗が風にそよいでいたけれど、今この時ようやく梅ならぬ一人一人、一つ一つ個性の花の蕾が確かに膨らみ始めているよ、無限の平和に向けて、というメッセージなのではないでしょうか。
「令和」、こんなにも素敵な元号だったなんて。
わからないものですね。私たちの世界はちょっと視点を変えると、まるで異なる世界が視えてくる。どんな世界を視るかは私たち一人一人に選ぶ自由がある。
※ 追記 当エッセイの前のエッセイはこちらですインフルエンザにも効用がある !?
以下https://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor6/articles/articles_archive_01.htmlより抜粋
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海外ではイギリスの公共放送BBCが「令」の意味を秩序の「order」だと速報するなど、一部メディアが「令」が一般的に「order・秩序」や「command・指令」の意味で使われているなどと報じたことを受けて、外務省は正確に理解してもらおうと、「令和」には「beautiful harmony」、美しい調和という意味が込められていると説明するよう、海外に駐在する大使などに指示
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本文にあるように『言語学者の金田一秀穂氏が、「令」という文字は「神様のお告げ」を意味する 』と。
「beautiful harmony」、美しい調和。