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きょうは朝から風が心地いい。海の近いこの街にしては珍しく湿度は５０％代。今、西の空を見上げたら、見慣れない白い美しい雲たちと太陽の光。日に日に空が美しくなっていませんか。
わが街はディズニー・ランドに近いリゾート・タウンです。ディズニーが休業に入って三か月。家の周りのホテルは営業をとりやめ、灯りの消えたところも少なくありません。やっとここにきて二・三のホテルが運営をはじめ、少しだけにぎやかさが戻ってきました。それでも主役のディズニーがいつ再開するかわからない。
今年開催予定だったオリンピックを見込んで開業したホテルもすべてクローズ。
その中で私の大好きなハイヤットのセカンダリークラスのホテルも未だ休業中です。ハイアットは植栽がかなりのリゾート傾向。ホテルの前にはヤシの木が植えられ、中庭には大きなテラコッタの鉢がモニュメントとして飾られ、本来ならテラス席が賑わいをみせているはずの季節です。
主のいないリゾート系ホテル。なんとももの哀しい風景。ところが愛犬・華実とのお散歩でハイヤットの近くを通ったら、確かに南の島の鳥の鳴き声が聴こえてきました。なんの鳥かはわからない、けれど耳馴染みのある鳴き声。あぁ、こうやって鳥たちも季節の到来を楽しみにしているんだな。海のそば独特の湿気のあるこの街に、何かを求めてやってきてくれたのかもしれないな、と。
すべてが肩透かしのようでも、季節は巡り、やはりリゾート・タウンならではのおももちにいち早く反応し、楽しんでいるのは自然の仲間たちなんでしょうね。
わが家はマンション住まいなので十分なスペースではないけれど、それでもベランダにお花やお野菜、ハーブなどを植えています。ちっちゃいテーブル・セットも置いています。朝、目覚めと同時にベランダに出て、わがベランダ・ガーデンの植物越しに、マンションの植栽の椰子の木やその先の桜並木に目をやると、ささやかだけどやっとリゾートの風がふき出したと、こころ弾む気分になりました。
下手をするとここ数年は旅行にもなかなか行けないのかもしれません。せめて気分だけでもリゾート気分が味わえるようにわがベランダの植物たちにいつも以上の愛を注ごうと思います。
植物には五感があるそうですよ。彼らは私たちの存在をみています、認識しています。おそらく私たちがどんな気持ちでいるか、動物君の感じ方とは違うかもしれないけれど何らかの形でキャッチしているはず。
「あぁ、つまんないな」と思いながらなのか、「あぁ、気持ちい～い」と思いながらなのか、そんな私たちの感情、一つ一つを感じ取っているのかもしれませんね。
波動の法則、共鳴の理論を考えるのなら、「あぁ、気持ちい～い」と感じると彼らもそれに近いものを返してくれるような気がします。
わがベランダ・ガーデンにもリゾートの風が吹きまくる瞬間は確かにあるのです。
※ 追記 当エッセイの前のエッセイはこちらです。今年は緑の綺麗さが半端ない !
ここ数日の空、この辺に限ってかもしれませんが、本当に美しい。きのうは明らかな巨大龍神雲が見えたし、きょうは横のラインの雲。雲に表情があるんです、しかもイキイキと輝くような表情ばかり。
地球は絶対に喜んでいるよ、と前エッセイでお話したばかり。きょうの空と風は梅雨に入る前の地球からのプレゼントなのかもしれないですね。
すべての瞬間は一期一会です。すべての時がその時、だけ。気持ちいいなぁ、と空を見上げる時間に恵まれたこの時期だからこその何かを思い切り楽しみませんか。自然と一つになって。
実はきょうは少しヘビーなネタを執筆しようと思ったのですが、なんかとても気持ちいいので、またもフニャフニャな内容になってしまいました。私の脳とハートにリゾートの風が舞い込んでくれたのかもしれません。