魔女狩り、という言葉を聞いたことがありますか。
厳密な捉え方はご自身でお調べいただくとして、私個人の「バクッ」とした捉え方をお話しますね。自分の考え方とは異なる対象に自分の恐れを投影させて、あたかもそれらが自分に害を与えている悪者であるかのように、その敵と思える他者を攻撃することです。
ヨーロッパではある地域では現在も魔女狩りがなされているという情報を目にしたことがありますし、インドやアフリカなどでもそれに近い風習は残っているということを聞いたことがあります。
私たち日本人の場合は、直接的に「魔女狩り」はなされなかったかもしれませんが、似た感覚のものとしては「村八分」だったり、「差別意識」の象徴としてそれに近い因習が残っているのではないでしょうか。
これらは、自分の中のおそれ、不安に対峙することができずにそれら恐れや不安は外からやってくるものだ、という意識がベースになっていることが少なくありません。
善と悪。自分の立場は善であり、自分を攻撃する対象は悪、である、という考え方。この考え方は誰にでもあるものですが、あまりにもそれが強くなると他者排斥というエネルギーが暴れだします。
今、世界中でこのエネルギーが大暴れしています。
ということは逆説的に捉えるのなら、今こそ、この「二元論に基づく魔女狩り」意識の解放ができるチャンスが訪れている、ということではないでしょうか。
特に女性の場合、そもそも男性、正しくは男性性に抑圧された、という長年の恨みを抱いていることも少なくありません。
それらの意識のアンバランスを自分自身で感じて、調和のエネルギーに近づける。自分の中に「他者排斥」というエネルギーを認め、感じ切るのです。
すると自分の中の意識のアンバランスがおさまりの良いところに近づき、結果的に、「魔女狩りをしてやろう」あるいは「魔女狩りをされた恨みをはらしてやろう」という気持ちが落ち着き始めます。
私たちはそもそもはニュートラルな存在です。調和の状態がデフォルトです。ただし現実問題として調和がとれている存在はほとんどいませんが。
ところが過去生の記憶かもしれないもの、あるいは現在この地球に渦巻いている集団的意識、集団的妄想のエネルギーに引っ張られて、本来のニュートラルな自分とはかけ離れたストレスフルな状態に引っ張られ続けると私たちの意識は大きくバランスを崩します。すると生命力や免疫力が下がり、自分のポテンシャルを有効に引き出すことができにくくなってしまうのです。
今の地球の状態は異常事態です。その異常に引っ張られすぎている人がたくさんいるとしたら、私自身も含めて、それは真ん中に戻る大きなチャンスが訪れている時だ、ということになりますね。
私は過去生の記憶はありません、どんな過去生を生きてきたのかわかりません。ただ、おそらく、ですが魔女狩りエネルギーはリアルで体感したことがあるように感じているので、それが加害者だったとしても被害者だったとしてもできるだけ薄めてしまいたい、昇華しきってしまいたい、という気持ちが少なくありません。
今こそ、その呪縛から解き放たれるチャンス。
※ 追記 当エッセイの前のエッセイはこちらです。自尊感情が蘇った !
そうそう、その昔の「魔女」には男性も含まれていたんだとか。性別に関係なく迫害、差別の歴史がこの地球にはたくさんあるということです。
男性だから。女性だから。そんな意識さえアンバランスの素になるのかもしれませんね。
すべての命が唯一無二。その意識に戻れる世界的チャンスの時。私はしっかり「他者排斥」のエネルギーを感じ切ります。「他者排斥」は「自己排斥」と同じことですから。
埋没しかけた自分自身の命を救うために。