「攻撃性」と聴いてあなたはどんな感じがしますか ?
「私には関係ないわ。私はとても友好的だから」
「私は知らないうちに人の攻撃を受けている。でも攻撃する側になったことはないの」
そんな風に感じる場合がほとんどではないでしょうか。私も以前はそう捉えていました。
さて、私は今回、自分自身の攻撃性を徹底的に感じてみました。私自身が無意識のうちに抑圧してしまった攻撃性を。
出るわ、出るわ、と言っていいくらい長時間攻撃性のエネルギーを感じなくてはなりませんでした。はじめは私個人の「攻撃性」、その後、集合意識、そう、たくさんの人の「攻撃性」につながってしまったようすです。「感じる」と決めたからには仕方ない、すべて感じつくそう、と。
この「攻撃性」、実は「自己防衛」の裏返しだったりします。自分を守らなくては、という強い意識のある人は「攻撃性」も強くなる、つまり「自己防衛」も強くなり、時に「過剰防衛」にまで発展します。その裏にはさらに「分離不安」という感情があります。何かと切り離されてしまって不安な状態。
これらを順番に感じていきました。最初は卵巣・子宮に強いエネルギーが入り、次はハート周り、胸周りです。このエネルギーの流れからわかるように、「攻撃性」は私の中に存在している女性性の中の「攻撃性」です。前エッセイでの母性と女性性の統合によって私の「女性性」の中でさらに仲間外れになっている意識があらわれてきた。それが今回のこの「攻撃性」というエネルギーだったというわけです。
さらにこのエネルギーを感じていくと、ノドのあたりに強いエネルギー感。どうやらこれはノドというより甲状腺のよう。甲状腺にどんな感情が関係しているのか。それは「創造力を発揮するすことへの強い恐怖」なんだとか(『自分を愛して !』リズ・ブルボー著)。ここまで来て、なるほど、私の女性性は創造力と切り離されてしまった不安を大きく感じている一方で、創造力とつながること、つまり源とつながることに強い恐れを抱いているらしいことがわかってきました。
「私は安全に源とつながることができる」
そのことを意識して、分離の恐怖とつながることへの恐怖、そのいずれをも感じ切ります。それによって、私のつながった「攻撃性」がやっとおさまり、すべての意識、感情が昇華されていきました。その次に浮かんできたのは「安心感」、そしてさらなる「受容力」、そう、自分のあるがままをすべて受け容れるハートの拡がり感です。これがよくいわれるところの「無条件の愛」でしょうか。私たちの肉体レベルでの愛をこえた霊的なレベルでの愛。
前エッセイの中で私は「アガペ」と「エゴ」という言葉を使っています。シンプルに捉えるのなら、「攻撃性」という強い「エゴ」を受け容れた結果、自然にその感情は「アガぺ」へと変わっていく。多分、そんなことが私の中で起きたのではないでしょうか。
「無条件の愛」は理想ではあるけれど、常に「無条件の愛」でいることはあり得ません。私たちには「エゴ」はあってあたりまえなのですから。けれど少しだけその感覚がつかめた、ということで、私の女性性のバラツキは少しだけ調和の状態に近づいた、ということが言えるのかもしれません。
今、私の内部では「女性性」をサポートする強い意識エネルギーが働いてくれている状態のようです。
ご自身の「女性性」に違和感を感じる方、お母さまとの関係に悩んでいる方、子宮・卵巣・胸部・乳房に不安のある方、甲状腺に違和感のある方、源とのつながり感をより深めたい方、もしよかったらこのタイミングをご活用ください。もちろん私のお手伝いがなくてもご自身で統合できる場合もあるはずですので、ご自身のハートの声を聴きながら。
私自身、三人の医師から「ガンでは」と指摘されるほど重篤な子宮腺筋症を克服させてもらい、症状としては完治の域に入っていました。それでも女性性のエネルギーはまだ成熟していなかったんだな、と改めて認識することができました。
私たちはいつまでたっても「完成」には手の届かない、その反面いつまでも成長できるように創られた、麗しい生き物なんですね。
※ 追記
当エッセイを執筆している最中に届きました、『すべてうまくいく 思考で治すヒーリングメソッド 』(ルイーズ・L・ヘイ/モナ・リザ・シュルツ著)。著者のお一人のお名前「モナ・リザ」って全然知らなかったんですけど、かなりの「シンクロ」感じます。
ちなみにこの本のカバー「ピンク色」。無条件の愛、の色。同時に女性性を応援する色でもあります。
目にみえない世界からのサポート、受け容れるまでに勇気がいりますが、一旦受け容れると信じられないくらいスムーズにことが進むことを体験できます。
こういう世界を感じるのも「女性性」の働きです。