格好のお散歩日和。
家を出て、まずわがマンションのシンボル・ツリー「ミモザ」満開の様子を楽しみます。橋を渡り、次は河津桜林へ。ここには先客がいて、知的障害の方たち、みんなでお花見に来たのかとても楽しそう。彼らに付き添うスタッフはいつもあちらから挨拶をしてくれます。
「こんにちは」
あたりまえのことなのに、なぜか嬉しくなり、私も「こんにちは」。特に私は愛犬・華実連れなのでもしかしたらあちらも敷居が低いのかもしれません、そう、声をかけやすい。こういうところは華実のパワーなのかな、とありがたい気持ちになります。
その後、橋を上りながら、川の方を眺めてみるとたくさんの水鳥。気のせいでしょうか、今シーズンは例年に比べて水鳥が多いような。水鳥は水面目線で見ているとただプカプカ浮かんでいるようで、その様子がなんとも言えなく癒し気分。ところが上からみると、しっかり足が動いています、かなり早く、かなり一生懸命。その様子がかわいくて仕方ありません。鳥も一生懸命なんだな、必死に生きているんだな。それでも水の上の姿はゆったりと見える。私たちもそんな風に見えればいいのに。実は必死。だけど見た目はゆったり、みたいな。
その後、海の公園へ。
一人だけ凧揚げをしていましたが、まだわんこのお散歩タイムではなさそう。広大な公園がさらに広々と感じられるひと時です。公園事務所のそばに梅の木発見。この辺はマンション群だからなのか、桜はたくさんあるのですが梅はほとんどなくて。こんな身近なところにあったんだ、とちょっと感激。白梅、満開でした。
その後、川のそばの遊歩道を歩いていくと、いつも出逢う、たぶんノラちゃんの「みゃ~ちゃん」に遭遇。みゃ~ちゃんのためにごはんを用意する人がたくさんいる一方でどうやらそういうことを快く思わない人もいるようで、ここニ・三日はお水もごはんも定位置にありません。
「みゃ~ちゃん、大丈夫 ? ちゃんとごはん食べてる ?」
「みゃ~」
大丈夫でしょう、私が心配しても始まらない。彼らの力は私たち人間の想像ではおよばないくらいのものがあるから。
そしてわがマンションに戻り、またも河津桜参りです。
そういえば海の向こうを見た時、空気は少しよどんでいました。花粉なのか、PMなのか、その中にもしかしたらコロナ・ウイルスがまぎれているかも。
改めて中国はお隣さんなんだ、と。政治的思想とかそういうものではなく、お互いに距離を縮めてお互いに助け合ってお互いに善き隣人でいられたらいいな、と感じました。そんな中で自分が何をできるか、そんな宿題をもらったような気になります。
川にはきょうも海猫がいて、しかも同時に川鵜にも遭遇することができました。これでも都心近郊の街です。ちょっと気にかけると、次から次に自然が目の前にあらわれます。気にとめなければ何も感じないかもしれない、ごくごく普通の街。
実は海の公園でこう感じたのです。この海が、この自然が、私たち人間を見捨てるわけがないと。
「自然につながって。この大地とつながって」
いつもながら、地球のメッセージはただそれだけ。ほんの少しだけ気持ちを地球に近づければ、「大丈夫だよ」と地球が私たちを包み込んでくれるんですよね。
愛犬・華実はきょうも元気にお散歩を楽しんでくれました。華実のお蔭で、きょうも充実したお散歩時間となりました。
※ 追記 当エッセイの前のエッセイはこちらです。 雨上がりの公園巡り
わがベランダのチューリップの芽が伸びてきました。ビオラとの寄せ植えで隠し球根になっています。ネット・ショップで買ったものなので何色のチューリップが咲くかはわかりません。わからないからこそ楽しみも倍増。
ちょっとずつ春が近づいていますね。私たちの気持ちも「春気分」はいかがでしょう。なんでも気のもちようですから。
当エッセイ、カテゴリー設定時に「カテゴリーがありません」とのサインが出ました。一時的なシステム・エラーによるものなんですが、たぶん、当エッセイ、前エッセイとエネルギーが変わっています。よかったらそんなところもお楽しみください。