わが家のベランダの花たち、半分夏枯れです。
毎年液体肥料を時々与えるのですが、今年はゼロ。多分そのため。
ペチュニア、サフィニア。白いお花はしょんぼり。ピンク系はそこそこ。
ダリア。真夏の暑い時期はお休み。今、復活の途中。時々お花が咲きますが、しょぼいです、以前の元気はありません。葉は完全に夏焼け状態。
ハイビスカスは三種類あるんですが、背の高いハイビスカスが一番元気。きのうでしたか、赤い花が三つ。
サンパラソルというツル性のお花。これもまたしょんぼり。一時の勢いはありません。
100個花をつけるという触れ込みのひまわり。
ウソでした~、全部で10個くらい。しかもかなりショボショボ。
ゼラニウムはそこそこ。ピンクと少しピンクかがった赤。どちらも「女性性」の色です。
ガーデン・シクラメン、なぜか、2つ咲いています。冬の花です。
オリーブとシマトネリコは元気です、グリーン系。
こんな感じで全体的にショボショボ。肥料をあげなかったからなのか、生き物というのは正直というか、これが自然なのかもしれないですよね。
暑ければ枯れる。そしていつか蘇る。
が。
バラの花。サーモンピンクのお花が一つ咲いています。
バラって女性性の象徴。神秘的な中心、こころ、心臓をあらわすとも言われ、また愛、沈黙、情熱の意味もあったり、さらに咲いているのは八重。八重のばらは再生の意味があるともされているので、このコが何かを持っている気がしています。
お花ではないんですが、この夏の注目は、「コガネムシ」。コガネムシは古代エジプトでは聖なる虫と言われ、その意味は「再生」。コガネムシが何回もベランダに入ってきて、時には玄関前にも。きのうは愛犬・華実とのお散歩時に、ふと目をやった木に何匹もついていてこれは何かのメッセージだな、と。
実は、コガネムシはスカラベと呼ばれ、この虫の存在によって心理学者・ユングは共時性、シンクロニシティの原理を臨床の現場で確認したとされています。シンクロニシティはただの偶然の一致ではなく、意味のある偶然の一致だと、科学的な要素を踏まえての理論を唱えたというのです。
あの馴染みのある「シンクロ」という言葉には、さらに深い意味があるのだと。
この共時性の仕組みをどうしても知りたくて、日本のユング派分析家の本を読んだのですが、これはすごい。精神科医をしていたというこの著者は、「心・身・霊」の間に共時性の関係があると指摘しています。霊は魂に置き換えられるもの。
そう、「心身魂」の間の共時性、これこそが「ホリスティック・ケア」の原点の理論ではないでしょうか。
まったく今まで知らなかった著者の本を手にして、こんな「共時性」があるのだと、まさしく「シンクロニシティ」体験をさせてもらいました。私の感じていた「ホリスティック・ケア」はこれです、補完代替療法という位置づけのものではなく、もっともっと包括的なもの。そうすると「自然治癒力」の意味が明確になってきますよね。いゃあ、この発見はものすごい宝物。
話が脱線。その「シンクロ」と「コガネムシ」の再度の出没、遭遇。その意味が「再生」だとすると。しかもバラの花のメッセージも「再生」。
ここにも「シンクロ」です。
こんな感じなので、お花がショボショボなのもあまり気になりません。それぞれに十分すぎるほど、お花を咲かせてくれたし、休みたい時は休んでもらって、気が向いたら復活してくれればそれで十分。
生き物は時が経てばその力が次第に衰えていくのは当たり前。花君たちの抗いのない姿に、またまた何かを教えてもらった気分です。
※ 追記
以下参考
『共時性の深層』 老松克博著
『アニマルスピーク~自然の力を借りる』テッド・アンドリューズ著
『ユング心理学へのいざない』 秋山さと子著
一言でユング派と言ってもいろいろな立場の分析家がいます。それぞれテリトリーが異なるようで、それがまたおもしろい。
ユングは、自分を自己実現のモデルにすべきではない、みんなそれぞれの人生を歩むべきだ、というような考え方をしていたといます。個の尊重。
ユング学校に勝手に入学して勝手に卒業した私にも、たくさんのプレゼントをくれる太っ腹なティーチャーです。