お盆だからでしょうか、きょうは「ヘビー」な課題からの解放劇。
ハートに違和感を感じる場合は、スルーしてもらった方がいいかもしれません。
表題の「サバイバーズ・ギルト」とは、危険な状態の中で自分だけが生き残ってしまい、そのことに対して強い罪悪感を感じること。「生存者罪悪感」という言葉に置き換えられる概念です。
例えば、広島、長崎の原爆投下で生き残った人々だとか、その他の戦争体験で生き残った人などは、この傾向があらわれやすいようです。
終戦記念日が近いから、なのか、私の中にこの概念がすぅっと浮かびあがってきました。
そういえば、と想い出したのは、はじめての海外旅行でサイパンに行ったとき、私はオプショナル・ツアーでテニアン島というところに向かいました。現地でなぜか日本からの慰霊団チームに組み込まれ、日本軍ゆかりの地をツアーすることに。まったくの想定外、私はただテニアンの海に行きたかっただけなのに。
テニアン島というのは、B29が飛びたった島。その時、はじめてその事実を知りました。テニアンから日本に向かったB29爆撃機「エノラ・ゲイ」が広島に原爆を投下したのです。
今、かんがえてみるとなんという偶然でしょう。
また私は数年前にベトナムに行ったのですが、その時もオプショナル・ツァーで世界遺産に向かう途中、南北ベトナムの分かれ目、米軍の拠点のすぐそばを通ったのです。それもまったくの想定外。というか、そんな事実は知らずに。その場所を通り過ぎた直後、目の前にかつてないほどの巨大な虹が出ていて、虹には「神様との約束」、あるいは「神様との和解」という意味があるらしいと知ったのは、その後のことでした。
そう、私は自分の思惑とは別に、なぜか戦争と縁の深い場所に行っていた。そもそもサイパンも日本軍が玉砕した島です。
と考えると、この「サバイバーズ・ギルト」の概念は、私自身の記憶というよりは、集合意識のよう。戦争で生き残った人たちの集合想念でしょうか。
ちなみに私自身のことで考えていくと、それでもすごい偶然が重なります。母が突然なくなり、父が突然なくなり、さらに愛猫・海・かいも数日の猶予がありながらほぼ突然なくなり、その後兄が突然なくなり。そして昨年の春、元友人が突然なくなり。
確認のしようはないのですが、確か母は家族の大半が事故でなくなり、その時に母の兄と母だけが生き残ったと、そんな話をしていました。
父も早くに父親や兄弟の一部を喪ったようです。
母がなくなった時、近くにいた兄のことを私は責めました。
その兄がなくなった時、もう一人の兄が「どうして助けられなかったのか」と罪悪感にさいなまれていました。
そう考えていくと、私自身にも十分すぎるほどの「サバイバーズ・ギルト」があったのだろう事実に気づきました。さらに言うのなら「サバイバーズ・ギルト」の連鎖の家系。
なぜ、助けられなかったのか、なぜ、自分は生き残ってしまったのか。
おそらく潜在意識では、できれば早くに家族や友人の待つあちらに行きたいと思っていたのではないでしょうか。
この想いを感じながら、呼吸につながっていると、尾てい骨あたりに強いエネルギーが入りました。これはヨーガの概念でいうところの「ベース・チャクラ」。チャクラとは誰の身体にもあるとされるエネルギー・センターのようなものです。
心理学的観点からすると、「ベース・チャクラ」は、世の中を生き抜いていくことの本能的な能力と関係があります、文字通り「サバイバル能力」です。「生きる意志」に関係しています。
私はサバイバーズ・ギルトが強すぎて、「ベース・チャクラ」に滞りがあったのかもしれません。
その滞りの解放。それが「サバイバーズ・ギルト」の解放です。
なんでもこの「ベース・チャクラ」、秘教的観点でみると、芸術的創造性の原動力となるところ。創造的表現の例として私に関係するものだと「文章」「詩」などによる表現形のあらわれが期待できるとのこと。今よりさらに洗練された創造性の発揮につながるらしいのです。
サバイバーズ・ギルトの解放について執筆しようと思ったら、なぜかチャクラについて書かれた書籍を読まされ、それがちょうど「ベース・チャクラ」のページでした。
いくつもの偶然、あちら優位の流れを感じずにはいられません。
「サバイバーズ・ギルト」はたくさんの人に共通する罪悪感ではないでしょうか。身近なところでは、東日本大震災をはじめとする天災による生き残りの方々など。
ヘビーな課題でしたが、個人的には出てきてくれて、本当にありがたい、と思えた概念およびそのエネルギーです。
もしかしたら罪悪感に苦しむ人々のお役に立てるかもしれないと、と当エッセイをしたためました。
※ 追記
私の中に「心理学」の要素が色濃く浮かびあがってきたのは、ここ三年くらいのことです。特に勉強もしていないのに、勝手に自分の内側からわいて来ました。様々な心理学の形態、系統がありますが、心理学を取り入れると、より「こころ」の課題が明確に視えてくることが少なくありません。
参考『バイブレーショナル・メディスン~いのちを癒す「エネルギー医学」の全体像』リチャード・ガーバー著』
この参考資料は数年前に購入したものの、ほとんど目を通していないもの。なぜか、きょう、チャクラ・ページが開かれました。「ここを読みなさい」としめされたかのように。ベース・チャクラは、「根チャクラ」とも呼ばれ、その内的側面は『地に足をつける』、です。
ここ2~3年、私が「地に足つけて」というお話をし続けていることをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
点と点、必ずどこかでつながっている。