癒やしが飛び込んでくる

ここ半年くらいの傾向。

 

癒やし、が向こうから飛び込んできてくれることが増えました。

 

それがもっとも顕著にあらわれているのが、「本」です。

 

私は元々あまり本は読まない方です。仕事の資料のみ大量に購入するというタイプ。

 

過去2年ほどは波があり、大量購入をしたかと思うと、半年ほど何も買わなかったり。

 

ところがここへきて、それまで読まずに置いておいた本をなにげなく手に取ると、読んだだけで自分のエネルギーが変わってしまうという体験が多くなりました。

 

最近では『風邪の効用』という本がそうでした。

 

その次にものすごい癒やしが起きてしまったのは、『カウンセリングの実際』という本。日本に深層心理学のユングの理論を紹介した河合隼雄氏の作品(以後敬称略)です。

 

河合隼雄の作品は、確かこれで4冊目くらい。

 

今回の本は、資料として購入しました。カウンセリング・セッションをする時の参考にさせてもらおうと。

 

読み始めてすぐ、「この本を6年前に読まなくて良かった」と結構なショックを感じました。

 

私は6年前に私の著書の読者様に向けてカウンセリング・セッションを展開しはじめています。カウンセリングの資格はありません。変な話ですが、あちらからの指令がきたので、どうしよう、と悩みながらもはじめてしまったというのが本当のところです。

 

なぜかうまくいってしまいました。すべてが直感と直観による導きでした。同時にヒーリングもできるようになってしまったので、カウンセリングとヒーリングと同時展開です。

 

2年くらい前でしょうか。私の考え方はどうやらユング理論の系統に近いものらしい、と気づきました。それまでユング関連の書籍を読んだこともサイトなどで情報を探したこともありませんでした。

 

あちらからのご縁だったとしか言えません。その流れで、河合隼雄の初歩的な本は読んだ方がいいだろうと思ったのです。

 

ただし、体系化されたカウンセリングの本はこれがはじめて。今まではエッセイのようなものがほとんどでした。もちろん他のカウンセリングの本も読んだことはありません。

 

「ガツン」。本当に頭をハンマーで殴られた気分。

 

こんなむずかしい理論は、勉強する時点で挫折していたに違いありません。ハードルが高いのです、私にとっては。それともう一つ感じたのは、私の場合、これだけの理論が頭に入っていたら、きっと理論負けして、セッションはできなかっただろうと。

 

今、この本に出逢えてよかった、心底ホッとしました。正直、あまりにもむずかしいので読むのをやめてしまおうと思ったくらい。けれど、やはりこころ惹かれるところがあって、かなりの飛ばし読みですが、やっと読み終えることができました。

 

読後の爽快感。

 

そっか、これがカウンセリングなんだ、とビックリです。

 

この本のレビューにそんなことが書かれていました。読み進めていくうちにカウンセリングを受けた気分になっていた、と。

 

私自身は、ノッケからハンマーだったので、最初はとてもそんな気分にはなれませんでした。

 

が、読み終えたら、確かにカウンセリングを受けたような爽快感があるのです。それも相当良質のカウンセリング。

 

私個人の解釈としては、カウンセリングもひとつのヒーリングです。カウンセラーとの対話によって、自分のエネルギーが整えられる感覚。

 

そう、癒やしが起きてしまったのです、本を読んだだけで。

 

この傾向は、その時に売れている本、話題になっている本というより、昔の本の方があらわれやすいのです、私の場合。しかもその著者に深い思い入れがなく、たまたまネットで検索していて突然目の前にあらわれてくるという本がほとんど。

 

パワー・ストーンに興味のある人はご存知かもしれません。石というのは、自分が選んでいるようでも実は石が自分を選んでいるんだ、という考え方。動物もそうですね。ペットは私たちを選んでやってくる、と。赤ちゃんだって、親を選んでいるとの説が広まっています。ことの真偽はわからないにしても、私自身は、こういう考え方が響きます。

 

私の場合は、ペットもそうですが、お花がそう。お店に行くタイミングも、その時の店頭の展開のなされ方も、その時に私を選びたい花がいて、その花がテレパシーのようなもので私を導いてくれて、結果、ご縁がつながる、という感じ。

 

私にとっては本もまた自然の一部なのかもしれません。

 

日本には「八百万の神」という概念があって、森羅万象どんなものにでも霊、魂が宿っている、という考え方がなされますね。

 

その考え方で行くと、本が私を選んでくれている、と感じるのは、そんなに不思議なことではないような気がします。

 

今回の『カウンセリングの実際問題』という本は、本でもカウンセリングができるという事実と同時に癒やしが実現できるという、二つの側面での気づきを私に与えてくれました。

 

また、本には何が書かれているかも大切ですが、どんな人がどんな気持ちで書いているかが何より重要なことであることもわかりました。

 

河合隼雄については、ほとんど何も知らないに等しい私ですが、志とこころの豊かさと知性、母性と父性のバランスの備わった人なのだろうということがひしひしと伝わってきました。

 

本は、媒体。

 

何を届けるかは著者の人間性によって変わるものなのでしょう。

 

確かに息吹きがあるのです、本という生き物の命に。

 

ちなみに個人的に、ユングも河合隼雄も、素晴らしすぎるほど素晴らしい先人たちです。本を通じて、彼らの魂と触れ合えたことは、本を書く人間である私にとって、最高の宝物とも言えること。

 

深層心理学、厳密にはユングの理論は分析心理学ですが、今の私にとって、自分を知るための適切なツールのひとつとなっています。ただし、私のセッションはすべてをユング理論で展開するわけではありません。人のこころには微妙な頃合いというのがあってすべてが心理学で解決するとは限らないからです

 

このように癒やしがあちらから飛び込んできてくれる、というのは、私に限ったことではないはず。

 

私たちには視えなくても、ちゃんと看ていてくれる何かが存在している、ということなのではないでしょうか。

 

今、ふと本棚に目をやったら、半年前に購入し、完全に挫折したユングの『分析心理学』という本がありました。

 

今なら少しは理解できるでしょうか。今度再トライしようと思います。

 

 

 

 

 

※ 追記

 

私のお気に入りのユング本は『図説 ユング 自己実現と救いの心理学』(林 道義著)。

 

 

 

 

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