14年目の真実~ストレッチ編

前エッセイで、ヨーガの本質が少しだけ視えてきた、とお話しましたね。

 

自分の内なる意識の変容と共に。

 

さて、次はストレッチ編。

 

ヨーガ・レッスン同様、ストレッチ・レッスンも今年で14年目に入りました。と言っても、昨年は休み休み。気持ち的には、ヨーガのサブ的位置づけ。

 

こちらも身体がかたい、という最大の悩みは解消せず。ストレッチも呼吸法を取れ入れたエクササイズです。ただし、先生はそれぞれ。レッスン中を通して呼吸誘導してくれる先生はいません。

 

そんな中で、先週「初」の真実を教えてもらえたんです。呼吸云々はおいといて、身体のかたい人はたいてい股関節がかたい。

 

私もご多分にもれず、まさに。

 

股関節を柔らかくする方法として、開脚をすすめる先生がほとんどです。

 

すすめられたってできないものはできない。14年も続けてダメだったんだから、何か別な方法を教えてくれればいいのに、と感じていました。

 

インストラクターになる人は、たいてい身体が柔らかいので、自分ができるから人も当然できる、と思ってるようで、「繰り返し続ければ絶対効果は出ます」と言うんですけれど、「できない」「痛い」意識が積み重なるだけで、ちっとも柔らかくならない、が私の本音でした。

 

そして、真実が明らかに。その先生はめったに開脚をすすめないんですね。

 

「股関節のかたい人に開脚はハードル高すぎるんですよ」

 

やっぱり。どうして誰もそのことを教えてくれなかったの ?

 

ここでヨーガ同様、私の潜在意識の登場。

 

私は、できない、かたい、という意識を感じることで、自分の存在意義を確認しようとしていたようなのです。そう、自己否定。

 

できてしまってはいけなかったんですね、私の意識の中では。

 

その先生曰く、「股関節のかたい人は、こういう姿勢からはじめてください」。本当にお初。

 

ストレッチ・レッスンも7~8人の先生のものを受けています。今まで誰一人そのポーズを教えてくれなかった。その先生もその時はじめて教えてくれました。

 

その形なら、なんとかできる。できる体験が重なれば自己肯定が進みます。

 

「これなら家でも続けられる」

 

はじめてなんです、そんなポーズに出逢ったのは。

 

嬉しくて嬉しくて14年目にして、やっと「できる」体験に向かって進めるんだ、と。

 

ストレッチは、スポーツ・クラブでは基礎の基礎のレッスン。それに参加して、毎回「できない」「痛い」を積み重ねてきたわけですから、本質的にドМと思ってもいいかもしれません。

 

ぜ~んぶ、潜在意識の部分です。

 

ヨーガ同様、今まではマニュアルに合わせる大衆の一人だったのではないでしょうか。

 

違う、私には私に合ったポージングがあるはずだ。先生がきっとそれを教えてくれるはず。

 

その先生に対する信頼感と同時に私だってできる、という信頼感が重なって、その意識がその先生からの「初の真理の引き出し」と「初のポージングの指導」につながったような気がするんです。

 

スポーツ・クラブに行くのは気持ちが良くても、そんなにしょっちゅういけるものではありません。

 

家でできるポーズがあれば、自分自身の自信にもつながります。小さな成功体験は、自己肯定感を高めるのにとても効果的なんです。

 

毎回「できない」「痛い」を積み重ねてきた私が、「あ、できた」「きょうもできた」「あ、少しだけ股関節が柔らかくなった」というストーリーを思い描けるようになりました。

 

14年目、にしてやっと。

 

その先生は、ストレッチの先生の中で、私の一番のお気に入りの先生です。

 

やっぱり相性、やっぱりご縁なんですね。

 

ヨーガ同様、身体がかたい、股関節がかたい、というコンプレックスはなくなりつつあります。

 

一説によると私たちの身体には、前世の記憶、過去生の記憶も生きているんだとか。ことの真偽はわかりませんが、もしそうだとしたら、ものすごく苦しい過去生を生き抜いてきての今なんだな、と思えるから。

 

すべて必要だからあるもの。

 

身体がかたくて股関節がかたい私でなければ感じられない事実がたくさんあるはずです。

 

スポーツ・クラブは 一般に「柔軟信奉」の傾向が強いところ。

 

そんな中で、そうではない自分を探り、見つめて、自分の存在意義を確認していこうと感じました。

 

身体がかたいのは、私の財産なんでしょうから。

 

自分を見つめる、その他大勢の中のひとりではなく、自分自身を。

 

できる、できないより、自分にとって何が気持ちいいか、どんな風にすると身体が楽になるのか。

 

今さらながら、自分流ストレッチを楽しんでいくつもりです。自分の身体の声を聴きながら。

 

自分の心身を喜ばせてあげよう、今までがまんした分思い切り。

 

 

 

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