マイ・ペース。
どんなところでも頻繁に使われる言葉です。
例えば、ヨーガのレッスン。先生のほとんどが「マイ・ペースで」と言います。
現実的にレッスンを受けていると、マイ・ペースは保てません。がんばっちゃうんです。人がいるので。先生も、「マイ・ペースで」という割に、「はい、もう少しできますよね」とか言いながら身体をギュッ~、と押したりして。
私がそういう性格だから、そういう先生を引き寄せている ?
そっか、私には強迫観念があるんだ。
私は、頭の回転は割とはやい方なんです、けれど身体がそれについて行かない。指令系統がうまく働かないのか、伝達がスムーズに進みません。
頭はセカセカ、行動はドンクサい。
このギャップに今、気が付きました。
頭では「もう少しできる」と思っている、スピードも含めて。
身体は「無理無理、絶対無理」と思っている。
なんでこんなことに気がつかなかったんでしょう。
ハードルを上げてしまうのですね、スピード込みで。
早くしないと大変なことになる、とか、これができないと大変なことになる、とか。
多分、生存競争に生き残れない恐怖があるのではないでしょうか。
私は、人からは「マイ・ペース」と思われています。無理やり人のペースに合わせようとしないから。
そうではなかったんですね。
自分のペースに合わせていなかった、合わせられなかった。
だから、人にも合わせられない。
あぁ、これが私なんだ、と納得してしまいました。
私は、身勝手で人に合わせないのではなく、自分のペースがつかめないから、頑張りすぎてとても人のペースまで意識が回らない。
アップアップの結果だったんです。
う~ん、なんか、かわいい。
いつもいつもがんばってきたのに、自分のペースがつかめていなかったなんて。
基本、がんばりすぎ。そこを抑えておけば、本当のマイ・ペースがつかめるようになる。そうすれば自然に人のペースにも合わせられるようになる。
シンプルすぎる理論だけど、今まで気づかなかったということは、余裕がなかったんでしょう。いつもイッパイイッパイで。
それでも何とかなったんです、私の人生。
ココをお伝えしたくて。
そう、マイ・ペースがつかめなくて、アップアップしていても、なんとか人生まわってくれます。
焦らないで、自分を抱きしめてあげましょう、自分自身で。
自分で気づいてあげる、自分自身のこと。
「待ってたよ~」、そんな声が私たちの中から聴こえてきそう。
ふぅ~っ、と力が抜けた時、人は本来の力が発揮できると言いますね。
期待しちゃおうかな。
いい感じで流れに乗れたみたいだから。
ちなみに私には多動性の傾向があります。頭がアチコチに飛んでしまう。
これは自然の中にいると、「独創性」というメリットを生むんだそうです。
多動性 = デメリット、だけではないということ。
そう、多動性気質、私が勝手に名付けました、それは私の大切な個性だということ。
そういう人、他にもいっぱいいるんじゃないでしょうか。クリエイターさんには多いんじゃないかしら、このタイプ。
自分に向き合う。
自分の一見「欠点」も、場合によっては「長所」になります。
それに欠点だと思っているのは、自分だけかもしれません。
私の場合、マイ・ペースがつかめていなかったという欠点があるけれど、他の人から視ると「がんばり屋さん」という長所になったりするかもしれません。
ほんの少し、こころのスペースを拡げるだけで、この世界の視え方は全然変わってくるものなのかもしれませんね。
自分を必要以上に大きく見せる必要はない。
等身大が一番です。