感動 !
朝、普通に起きられました。
普通に歩けました。
普通にトイレに行けました。
普通ってなんて素敵なことなんでしょう。特別なんていらない、普通が十分、普通で十分素敵なんです。
まだところどころ痛みは残っていますので、完治、ではありません。
けれど昨日とは雲泥の差。
治るんです、ケガだからあたりまえかもしれないけれど、ちゃんと治る、ちゃんと過ぎていく。
ぎっくり腰になって、何が情けなかったというと、痛みではなくて、腰が立たない。起きようとすると、ヘナヘナと。
ほんの少しの筋肉の損傷なだけなのに、立てないんです。トイレに入って、お尻をふくのも一苦労。
普段はなんでもないことが、かなりの割合でできなくなる。
私は割と軽症な方だと思うんですね。
それでもベッドから一人で立ち上がれない。そんな時に限って主人は出張です。
虫のようにはいつくばって、痛みを感じて呼吸を整えて、数分後、手を使い、ベッドのハシにつかまり、杖代わりのスチール棒のようなものを使って、やっと立ち上がれる。
歩くのも一苦労。
やっとの想いでトイレにたどり着く。
ドアを開けるのもしめるのも、便座に座るのも一苦労。
パジャマの上げ下げだって一苦労です。
やっとの想いでトイレから出ようとすると、愛犬・華実と愛猫・海・うみがトイレの前で待ってる。私のことを心配して二人で並んで待っているんです。
そうやって、彼らからもらう幸せのお蔭で、少しだけ気持ちが楽になり、免疫力も働き。
そんな繰り返しの毎日でした。
普段の生活では味わえない、痛み、苦しみ、情けなさ。それを感じられてよかったな、というのが正直なところ。
なんでもあたりまえだと思っている。決してあたりまえなんかじゃない。
筋肉が少し不具合を起こしただけで、私たちの生命活動はかなり厳しくなる。
今回たまたま腰あたりの筋肉がそのことを教えてくれましたが、もしもこれが骨だったら。もしもこれがさらに重篤だったら。もしもこれが内臓だったら。もしもこれが血管だったら。もしもこれが全身病だったら。
そんな風にさまざまな思いを巡らすと、本当に私たちの身体はよく創られていて、けれど、よく創られている分、一か所でも何かアクシデントが起きると、全体機能がととごおってしまう。そんなあたりまえのことを再認識できました。
細胞がすべてちゃんと働いてくれているから、普通の生活ができているんだな、と。
すべてが有機的につながりあって、私たちの命を支えてくれているんですね。
きのうは、夜、軽いストレッチをしました。手を振ったり、手を上にあげたり、程度です。それでもやる前は、少し怖いんです、また「ピキーン」が来たらどうしよう、って。
でもおっかなびっくり身体を動かしたら、結構気持ちが良くて。
さらに座って腹式での深呼吸を繰り返しました。腰回りには「丹田」という生命の源とされるモノが存在しているらしく、日本の武道の世界では「丹田」強化は、最大のポイント。いわゆる「ハラ」というヤツです。ただしこれは臓器とかそういうものではなく、意識をすることでその存在がわかるようになるものらしく、つまり目には視えない存在です。
それが私たちの生命の源。
ヨーガや太極拳などでも「丹田」は大きなポイントになっています。ヨーガでは「第ニチャクラ」あたりと捉えているはずです。
私はヨーガ歴13年、太極拳歴6年くらいですが、実のところ、その存在は頭では理解できても、「あぁ、これね」なんて感じることなんて全然無理。ピラティスをはじめて、インナーマッスルと呼ばれる存在にアプローチし、もしかしたら体幹とかその辺と重なって「丹田」あたりが少しだけ活性化されているのかな、と感じる程度。
丹田は腹式呼吸によって鍛えられるという説と、逆腹式でないと無理とする説、さらに元々丹田は呼吸法だけで鍛えられるものではないとする説などさまざまな考え方があります。
なんでもいいから、腹式呼吸をしちゃえ、という感じで、座って意識的に腹式呼吸を繰り返しました。さらにピラティスの胸式呼吸も。丹田に刺激が行くかどうかはわからないけれど、少なくともどちらも腰回りに悪いことはないはず。
そして、ヒーリングも行いました。できるだけフラットな感覚で、ただ光とつながる。
そんなこんなで、今朝は、何も考えず、自然に身体が動いてくれていました。
痛みや苦痛に埋没するのではなく、全体像を俯瞰で観る。
そうやって「ぎっくり腰」を味わい、受け容れています。
今回の経験は、病気やケガとの関係、捉え方などが根本から変わるチャンスになりました。
ヒーリングの本質にも気づけました、個人的捉え方ですけど。
命に向き合う機会にもなりました。
転んでもただでは起きない。
いかにも私らしい。
そう、私らしさを再確認するための、あちらからのプレゼントでもあるのです、「ぎっくり腰」ちゃん。
そうそう、今朝、ピンクのミニバラがものすごい勢いで咲き始めてくれました。
再生。