白いチューリップが咲き始めた。
わがやの寄せ植えコンテナから。
白いチューリップの花言葉は ?
「失われた愛」
とあって少し気持ちが揺らぐ。が、その後に「新しい愛」が続くんだとか。
再生の意味がそこにある。
また白い花には「純粋」「純潔」「無垢」「死と再生」の意味があると言う。
純粋や無垢は、汚れている自分を受け容れてこそはじめて認識できる概念なのかもしれない。
その意味が「死と再生」にリンクする。
再生を認識するためには、その前に一旦死を受け容れなければいけない。
死を認識するためには、その前に出逢いを感じなければならない。
出逢いを感じてはじめて別れが訪れる。
いきなり訪れる別れはありえない。
たとえ、その出逢いが苦しみを伴うものでも、スタートはスタートだ。
別れと出逢いの季節。
愛犬・華実とのお散歩でも、はじめての桜を経験しているわんこもいる。
華実と仲良しのわんちゃんがつい先日旅立ったと今、人づてに聞いたばかり。
悲喜こもごも。
そして、それらは流れていく。
その場に立ち止まることはない。
白いチューリップは「死」の意味もある。
失われた愛、はそのわんちゃんへの供養の意味だろうか。
けれどそのわんちゃん自体は、すでに新たな愛の世界へと移行している。
残されたご家族が哀しむのは当然のことだ。
いっぱいいっぱい哀しんで、新たなスタート・ポジションにつく日を待つのかもしれない。
今はとてもそうとは思えないだろうが。
そのわんちゃんの名前が「ハル」。春に旅立った「ハル」ちゃんだ。
こんなに生命力にあふれた季節の旅立ち。
春、桜の季節の旅立ちは意外に多い。
春に旅立つ魂は、私たちに「死と再生」と生命力のつながりを教えてくれているのかもしれない。
私の場合、春の旅立ちは「兄」「義父」、そして「友」。
私は失った愛をしっかりと感じつくすことができているのだろうか。喪失感。
彼らの愛をしっかりと受け止めるためにも。
残された時間、しっかりとこの世で生きていくためにも。