ピラティス・レッスンを受け始めて、まもなく2年目に入ります。
そもそもなぜ、ピラティスを始めたのか。
「体幹」という言葉にひかれたから。
ヨーガに煮詰まりを感じていた時期だから。
私が受けているのは、かなりのベーシック・レッスンです。ですので、ピラティスのほんの一部にしか触れていません。そんな中で、個人的に私が感じたメリット、デメリットをお話していきますね。
◇ メリット
・呼吸法を取り入れているため、気持ちいい。ちなみに胸式呼吸。
・胸式呼吸なので横隔膜が動き、それによって内臓の奥に隠れている意識エネルギーが外に出てくる。ヨーガの概念の太陽神経叢から ? 。まったくの私見。
・呼吸法のお蔭なのか、腸のマッサージにつながり、私は便秘が改善した。
・骨盤底筋にも作用するらしく、確かにレッスン中にそこに筋肉があることを意識できる。人によっては尿漏れ改善につながるらしい。私は尿漏れはないのでその効果はわからない。
・姿勢が矯正される。
・体幹が整ったようでバランスがとりやすくなる。ヨガ・レッスンの時に効果を実感。
・運動神経はほとんど必要ない。私は運動音痴。ついていけない感を感じることはほとんどなし。
とまぁ、私的には大満足です。ヨガ・レッスンほど柔軟性が求められないので、それもポイント。
◇ デメリット
・鼻で吸って、口から吐く呼吸法なので、意識のリセットをしないと寝る時に口呼吸になることも。私は口呼吸が進み、一時いびきがひどかったらしい。途中で気づき、寝る前に「鼻呼吸、鼻呼吸」と身体にお願いしたらすぐ改善した。
・呼吸法がうまくいかないと身体があまり温まらない。私は二つのレッスンを受けていて、一人の先生は呼吸の指示が早めなので、しっかりと呼吸できないことを感じた。自分のペースでじっくり行うことで改善。
・横隔膜の奥、あるいは股関節からネガティブな意識エネルギーが出ていくようで、レッスン終了後、かなりぐったりする。これは効いている証拠だと感じていたので私的には問題なし。
・先生によって解釈が異なるため、やはり先生との相性は大切。その辺で引っ掛かる場合もある。私は三人の先生のレッスンを受けたが、一人はしっくりこなかったのですぐに辞めた。
・インナー・マッスルにアプローチする地味な動きが多いので、ストレッチやヨガなどのようにアウター・マッスル感覚をダイレクトに望む人には物足りなく感じることもあるかも。
という感じです。私はピラティスをはじめて本当に良かったと思っています。最初のレッスンがとにかく気持ちよかったことが決めてになりました、今もレッスンが楽しみで仕方ありません。ヨガをやっていて肩を痛めたらしいという友人にすすめたところ、彼女も大満足の様子。他のスポーツ・クラブに移っていった知人と偶然逢った時、彼女もピラティスを始めたとのことで二人とも「いいよね」と意気投合。
自分の真ん中に柱が通った感じ。
それが二人の共通の感想です。
もちろん合う、合わないはあるでしょうから、すべての人に「おすすめ」とは言えません。
私は「体幹」がなんであるかは実はよくわかっていなくて、なんとなく言葉の響きだけで選びました。骨盤底筋のトレーニングなどは、まったく知らない概念だったので、「ミッケモノ」という感じです。背骨一つ一つに意識を向けたり、今まであまり真剣に向き合ってこなかった自分の身体に改めて接近。
ヨガや太極拳も体幹が整うと言われているけれど、私的にはピラティスが一番それを感じました。
ダイエットのため、という打ち出しが最近の流行りのようですが、先生曰く「身体が整えば自然にダイエットにつながります」とのこと。この効果はまだまだ、なので逆にまだまだのびしろがあるんだと楽しみにしながら。
YouTubeを観ながらでもできるので、時々お家「ピラティス」を楽しんでいます。
そうそう、昨年11月、グアムに行った時、飛行機疲れなど、ホテルの部屋でピラティスをやったらすぐに改善しました。
私のようにヨーガに煮詰まった人、身体のかたい人、ピラティスはなかなか、です。ヨーガとの共通ポーズも少しだけあったりして。
何より体幹が整う、というのはこんなにも気持ちのいいことなのか、と。確か先生の話では「ピラティスはしっかりと立ってしっかりと歩くためのものです」とのこと。納得。今の私には絶対必要だな、と。
さて、あえて、私流デメリットも書きました。
デメリットのないものなんて、ないですから。
視方を変えると、デメリットがメリットになることもあるかもしれませんよね。
※ 追記
ピラティスは全身を整える、という考え方がベースです。
これも私には魅力的。身体はこうやって私を支えてくれていたんだな、と気づくことができました。
ピラティスを始める前に「骨盤エクササイズ」的ダンス・レッスンを受けていましたが、骨盤は大事だけど、骨盤にだけフォーカスするのはどうだろうと感じました。
すぐにこのレッスンは挫折。
ステップについていけなくて。
結果的に挫折してよかった。
あのままあのレッスンを受けて、今の満足感が得られたかはわかりません。あのレッスンがよくないという意味ではなく、私には全身を整える必要があったのだと感じるから。
人にはそれぞれ人生の課題があって、結果、すべてうまくいくようになっているようです。
挫折を受け容れることができたのもピラティスのお蔭かな。