ここのところ、数人の知人女性に同じことを感じていました。
責任感がないのです、自分の言葉に、生き方に。
なんのメッセージなのだろう ?
自分自身に聴いてみると、こんな答えが返ってきました。
「あなたがあなたの女性性に責任をもっていないからだ」
なるほど。
私たちには女性性と男性性が備わっています。男性にも。
特に「女性」は自分の女性性を否定している人が少なくありません。
自分で自分の一番大切な部分を嫌悪し、軽蔑しているのです、「女性性なんて」と。
意外なことかもしれませんが女性は男性より劣る、という認識をもっている女性は少なくありません。
「この国は男尊女卑だから」
そう思っているあなたが男尊女卑なのです。つまり、女性性は男性性に劣る、と無意識の中の刷り込みを自分の価値としてしまっているのです。
女性性の否定度合いの多くは、生理の状態にあらわれます。生理不順や月経痛などが強ければ強いほど、女性性を否定しています。
私のように、婦人臓器に病気を抱えている場合もそうです。私の場合、子宮内膜症から重篤な子宮腺筋症へと移行をたどりましたが、子宮腺筋症を患った時は、三人の医師に「ガンの可能性がある」と言われたほど。幸い、漢方薬の服用と食事療法によって症状はなくなりました。
ただし、女性性の否定という意識のエネルギーはゼロになったわけではありません。
そのため、自身で女性性の統合ということを意識的に続けてきました。最近になってやっと女性性を肯定しているらしい様子が潜在意識からあらわれるようになってくれたばかり。
乳がんや甲状腺のトラブルなども女性性の抑圧によるものと考えるのが自然です。
ここまで読んで「むかつく」と感じた方は、その「むかつき」はご自身の真ん中に女性性の抑圧があるということです。この手の深層心理は、なかなか受け容れにくいものですよね。私も最初はそうでしたからお気持ちはよくわかります、理解できます。
そこで勇気を出して、「そっか、そうだったんだ」と認め、受け容れることができると、女性性の統合が始まります。女性性の役割として「受容力」というものがあり、まさに「受け容れ能力」こそ、女性性の大きな働きなのです。
そう考えると「むかつく」という意識は、受容できないご自身のあらわれであることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
いずれにしても女性性のすべてを受け容れている女性はいないと言っても言い過ぎではありません。ですから、自分だけが特別抑圧力が高いと思う必要もないということですね。
誰でも多かれ少なかれ抱いている感情。
ただその認識の仕方に差が出ている、ということです。それに「むかつき」が大きければ大きいほど、大きな受容力が生まれるチャンス、大きな変容が起こるチャンスだということ。決して悪いことではありません。のびしろが大きいのです、その方が断然。それに伴う「歓び」のエネルギーも大きいということです。
さて、私の周りに「無責任」な女性の存在があらわれていたそのことの真実は、実は私自身が自分の女性性に責任を持っていなかったから、ということがわかりました。
自分の中で居場所を失って萎縮していた女性性にまずあやまり、そして「あなたは私自身だから、これからはあなたの存在を尊重し、あなたのすべてに責任を持つわ。何かあったら、必ず私に伝えて。私はあなたと共に生きる人生をこころから祝福しているから。ね、お願い、私とハグして」と告げました。
たったこれだけのことで女性性のエネルギーがほぐれ、ほころんだのです。
あなたは大切な友達なの、と伝えただけで。
ただしそれは「こころから」。
テクニックとして綺麗な言葉を伝えることではありません。
人間関係と同じです。
ハートからの言葉を伝えるか、本に書いてあるテクニック通りの言葉を伝えるか。
あなたはご自身の女性性にどんな言葉を言ってあげたいですか。その言葉はあなた自身への言葉です。大切に、丁寧に、もし万が一伝わりにくい言葉を選んでしまっても温かい気持ちで言葉を包めば、あなたの女性性はきっと理解してくれます。歓んでくれます。
ハートを揺さぶる言葉にテクニックなんか必要じゃありません。自分で考える言葉だからこそ、ハートに響くのです。
自分自身の言葉を大切にする人は、自分を大切にする人、ですよね。
大切に、丁寧に、誠実に、自分自身のハートを包む言葉を選んであげませんか。
※ 追記
自分がどこに向かっているのかがやっとわかりました。
きょうのスーパー・ムーン&月食は、女性性・男性性のバランシングに大きな力を与えてくれるものです。
まだその力は残っていますから、ご自分に合った方法で月のエネルギーに瞑想してみてはいかがでしょう。
「ご自分に合った方法」はご自身のハートが教えてくれます。リラックスして信頼を寄せながら耳を傾けてみてくださいね。