自然志向と聴いてあなたはどんなイメージを持ちますか。
私は一時自然志向でした。食べ物はできるだけ添加物の少ないものを選び、化粧品やサプリメントも自然由来の純度の高いものを選び。
ところがある日突然、自然由来といっても製品化されている以上、人の手が加わっていて、必ずしも自然の叡智が100%いきているわけではないのでは、と感じたのです。
当然ですよね。この世に100%自然なものなど存在していないのかもしれませんから。
自然志向に偏りすぎると、人工物、化学物質はいけないもの、と考え方が極端になりがちです。すると「これはよくてこれはダメ」というように何かを善悪で判断する心の癖が強くなってしまいます。私自身もそうでした。
もちろん時には善悪判断も必要でしょう。けれどいつも何かの物差しで、「これはいい、これはダメ」と考える。
それってこころにとっての自然体でしょうか。
どうも屁理屈をこねているようですが、私はケミカルに対するナチュラルより、自分自身に忠実か、という自然体にものすごく興味がわいています。
メディアなどで90代になっても元気なおじいちゃん、おばあちゃん、などの紹介が増えてきています。
そういう方のお話を聴くと「好きなことをやって好きなものを食べて大いに笑って」みたいなケースがほとんどです。
たまたまなのかもしれませんが、私は〇〇健康法を忠実に守って、食事もガンにならないように〇〇法を貫いています、食べ物は〇〇は一切食べず、毎日身体に良いものだけを食べて、毎日何時間の睡眠も運動も欠かしません、というお話は聴いたことがありません。
ということは。
長生きが人生の目的ではなく、自然体で生きてきたから結果として長生きできたのではないでしょうか。
とすると、自然体で生きることが私たちの人生の目的なのではないでしょうか。
自分にとって「自然志向」が自然体であるのならそうすればいいでしょうし、「自然志向」だけでは限界があるからほどほどがいいなという考え方が自然体であればそうすればいいのかもしれません。
今の私は後者のタイプです。
できるだけ自然由来のものが良いけれど、時にはケミカルなものも必要だと思うし、自然由来のものだって、必ずしも安全とは限らないし、すべてその時々の自分の直感で「これでいいかな」を積み上げていけばいいのかな、と感じています。
最近、ペット用品でもオーガニックばやりで自然志向の商品が増えています。
ペット君の気持ちを伝えるのなら。
彼らは「自然志向」ではありません、彼らはどこまでも「自然体」です。彼らの存在は自然そのものなのです。
「自然なママが大好きだよ」
何が自分のハートに忠実か、そんなことを試してみるチャンスはたくさんありますね。
ペット君の懐に飛び込んで「自然体」の極意を感じ取ってみるというのはいかがですか。
彼らには人間のような邪念がありませんから、シンプルに「自然体はこういうものだよ」と教えてくれるのではないでしょうか。
「自然体」という意味では人にならうより動物や植物、鉱物、地球にならう方が早いかもしれません。
なぜなら、私たちも自然の一部、自然と共鳴するその瞬間を感じ取ることで「自然体」への道へとつながるような気がするから。
ほどほど。
良い塩梅。
適当。
う~ん、なんと気持ちいい響きでしょ。
極端に走りすぎず、自分自身の声に耳を傾けて、結果的に「長生きできちゃった。そこそこ元気なまま」になれるといいな。
そうそう、長生きにフォーカスしすぎないのも私流自然体。