ハートに力をつける方法。
ハートとは心臓のことではありません。胸の真ん中にある、一般的に「愛」をつかさどるエネルギー・ゾーンのことです。
ハートに力をつける方法。それはハートを受容のパワーで満たすこと。拒否ではなく。
よく言われる「あるがまま、ありのまま」を認め、受け容れる、ということです。これがなかなかむずかしい。
なぜなら、「あるがまま、ありのまま」の中には、自分が感じたくない感情、みたくないものなど、「拒否したい」さまざまな事象、状況が含まれるからです。
例えば、鏡をみて愕然。
自分の肌はこんなにボロボロだったのか。えっ ? こんなところにシミ ? いやだ、白髪も増えてる。
こんなことを感じたことはありませんか。
すると私たちはその現実を認めたくなくて、その感情をなかったこととして自分の中に抑圧します。
街中で、肌がつかれている人を見かけたり、白髪の人を見かけたりすると、「ヤダ、あの人。何だかすごい更けて見える。ヤダヤダ、ああならないように気をつけなくちゃ」と感じ、自分は違うと自分自身に言い聞かせます。
これが心理学でいうところの投影のメカニズムです。
私たちが見ている現実は、すべて自分の意識が映し出されたもの。鏡の法則、という言葉も随分前に流行りましたね。
この状態が続くと、一般的に言われる加齢現象が受け容れられず、意識は「加齢はいけない、恥ずかしい。歳を取った女に価値はない」と事実とは異なる価値を創り出してしまいます。そして、その現実を招きます。これは自己否定による、バイアスのかかった擬似価値観とも言えるもの。
鏡をみて、抗いようもない真実を発見したら、その感情を感じつくすのです。「良い」も「悪い」もなく、ただ感じる。気持ちが悪くて不快感に包まれても感じる。
それが「受容」。
そのプロセスが過ぎると、ハートに余裕が生まれます。その余裕がハートに力をつけてくれるのです。
私たちは小さい時から「良い」「悪い」の判断意識の中で育ってきましたから、ハートの癖として、「やだ、こんなこと感じたくもない」と、一見「悪い」とされる感情を拒否しようとします。
二年前の今頃でしょうか。このことに気づき、以来、「受容」をベースにハートと向き合ってきました。まだまだ以前の癖で「拒否モード」が出てきてしまうことも少なくありません。それでも少しだけハートに余裕が生まれたみたい、ほんの少しハート力が強くなったことを感じます。
すべてを受け容れる。至難の業です。
少しずつ「拒否」の癖から「受容」の癖へとかわるようにコツコツ、コツコツ。
地道な作業です、自分の心を創っていく、というのは。身体を創るのだって一朝一夕というわけにはいかないですものね。
それと同じ。
これをすれば、これをするだけで瞬時にあなたの人生は好転します、なんて、あったらいいけど、実際にはこの世の中には存在しないのではないでしょうか、そんな法則もツールも。
コツコツ、コツコツ。
少なくとも私にはそちらの方法の方がいいみたい。遠回りのようでも。
手っ取り早く効果を感じられたものは、その分、落ち込みも一気にドーンとやってくる、というのが宇宙のエネルギーの法則らしいですよ。
これも真実がどうかはわかりませんけど、エネルギーの普遍原理としている考え方があるようです。
光と影の法則。山と谷の法則、もありますしね。
その、「影」も「谷」も受け容れてしまうと、ガクンとした落ち込みが防げて、光や山と同じようにそれらが自分の心の資産になるということです。
理屈をいろいろ並べているより、実践あるのみ。
コツコツと実践してきたので、今、こうしてお話できるくらいの心の余裕はできました。
そうそう、きのうかなりムカツク場面に遭遇しました。本当にむかついていたみたい。
夜中、目がさめて怒っているんです、無意識のちに。
それを受け容れていたら、「ああ、こういうことか」とストンと腑に落ちる感覚が訪れてくれて、その後プレゼント意識に変換されてしまいました、怒り、むかつきが、自然に。
冬至前のビッグ・プレゼントだったみたい。
Luckyですね、怒りに真っ向から向き合うのは、ものすごいパワーにつながります。
怒りは昇華させた方が断然いい。「怒ってはいけない」なんて、あれ、ウソですよ、ウソはまずいか、理想論です。
頭にきたら怒って当然。自分をないがしろにしたままでは、いつまでたってもハートに力が蓄えられません。自分自身のために怒るんです、しっかり。
すると自然に「許し」が行われますから。自然に、です、意図的にではなく。「ああ、許してあげた」という優越感は逆効果につながりかねませんから、何も感じず、何も意図せず。
年末に向けての大掃除。
ハートの大掃除もご一緒にお試しになってみてはいかがでしょう。
まだまだあるのかな、私のハートのゴミ。
ゴミ、大好き。ものすごく大切なもの。それがあるから「受容」できるし、「変容」できるし。ですもの。
ゴミはいけないものではないんです。光に転じる原石ですからきちんと価値がある。