『自律神経にやさしい音楽』
私は東日本大震災の後、ずっとこのCDを聴いていました。私の住んでいるエリアが東北ほどではないものの被災地になったこと、また原発の不安などで精神が不安定になったため、とにかく気持ちを紛らわせたいという想いでいっぱいになったからです。
このCDの存在自体忘れてしまったほど、今ではすっかり平常心に戻っています。何年も経ってますから時が解決してくれたこともあるのかもしれませんけど。
ふとしたことで528Hzの音楽の効能という情報にたどり着いたのがついさっき。
なんでも528Hzの音楽は、壊れてしまったDNAの修復効果が期待できるものなんだとか。その流れで「そういえば」と『自律神経にやさしい音楽』のことを想い出したのです。この音楽が528Hzベースのものなのかどうかは確認していません。
詳細は理解できていませんが、さっと目にした情報によると理屈はこういうことのようです。私たちの自律神経は交感神経と副交感神経があり、副交感神経優位になった時、DNAの修復作用が働きやすくなると。緊張と弛緩の「弛緩」の状態ですね。
被災後、私はものすごいストレスを感じていて膀胱炎になってしまったほど。その中で本能的に自分にベストと思える「弛緩」の状況に導く音楽を選ばせてもらっていたのです。
さらに私は被災直後から日がな瞑想をする、という状態に陥っていました。理由は「自分には何もできない」という無力感を強く感じていて、ネットでいろいろ情報を探していた時に、被災地となった東北エリアに向けての瞑想をすることでヒーリングができるという内容に遭遇したからです。
当時私はまだヒーリングができる状態にはなかったので、ことの真偽はどうであれ、とにかく瞑想を、と思い実践しました。休日など、友人にも逢わずに瞑想をしていました。瞑想をしながら、「なぜ、こんなことをしているんだろう」と感じることも少なくありませんでした。「もっと何かできることはないのかしら」とも。
けれど書籍の執筆が重なっていたし、何より私自身、精神的ダメージが大きかったので、できることをしよう、と。
それが結果、自分自身のヒーリングにもつながっていたようだ、と気づいたのは半年くらい前のことでした。瞑想をすると私たちの脳は「脳内モルヒネ」のような物質が出て、それが癒しの効果を生むというのです。
私の瞑想時間は半端ではなかったため、結果としてその後の心身調律にも役だってくれていたのかもしれません。
ということは、私はDNAに良い作用をもたらすだろう音のシャワーを浴び、同時に自分自身の脳に癒しのエネルギーを送り続けていたということになる、と、そんなことに気づきました。私は元々自律神経失調症の傾向があるため、とにかくストレスには弱い。他の人が感じる以上にストレスによって大きなダメージを受けます。けれどあの被災の後、何ものかのサポートによって自然にそれを補うような行為を選んでいた。この事実にビックリです。そのお蔭もあるのでしょうか、今はかなり自律神経は整いつつあることを感じています。
当時、「放射能」に対して不安情報が発信されまくり、私自身もどっぷりそれに浸かってしまった状態でした。けれどその時の「不安」「恐怖」があったからこそ、私は自律神経を整えようとか、瞑想をしようとか想えたわけです。あの時、そういう情報が皆無だったら、今の心の安定にはたどり着けていなかったかもしれません。
「不安」や「恐怖」を感じることにもきちんとメリットがあったんです。
そう考えると私たちの人生はそんなに悪いものではなくて、もちろん災害など一時的な「ダメージ」はそこそこあったりしますが、その「ダメージ」にもメリットが生まれる可能性があるということ。無意識のうちに。
ちゃんと守られている。
その想いを強くしても良さそうですね。
そうそう、久々に『自律神経にやさしい音楽』、聴いてみました。聴いただけでヒーリング状態に入りました。音による癒し。
私たちの周りには確かにさまざまな形でのサポートが存在しているのかもしれません。たとえ、その時はそう感じられなかったとしても。