きょう、宅配サービスの『大地を守る会』の商品、最後の受け取りとなりました。
私が当サービスを利用しはじめたのは東日本大震災の後のこと。
東京の隣町とも言えるわが街も被災地となり、その当日からスーパーから食材、食品が一気に消えたことによって宅配サービスならその心配がなくなると感じたことがその活用理由の一つ。同時に当時放射能の心配があったのも事実です。
『大地を守る会』は放射性物質の数値を検査、公開していました。その安心感がありました。また届くお野菜がおいしかったのも魅力的でした。『大地を守る会』は農薬減のお野菜が多いのが一つの特徴です。だからなのか、あるいはそれらは数値的には検証されていないという説もあるので「たまたま」だったのか、さらには気分的なものだったのかわかりません。総じてお野菜の甘味が一段と濃い感じがしていました。
結果的に、宅配サービスの便利さに慣れてしまい、お店で重いものを買う機会は少なくなっていました。
ただし、すべてを『大地を守る会』で購入していたわけではありません。お肉、お魚、卵などはずうっとスーパー買い。お野菜や果物もスーパーのものも活用していました。
ここ数か月、何かが引っ掛かるようになって、今回、卒業を決め、きょうが最終の商品受取日となりました。7年半お世話になったサービスですから、少し気持ちはざわつきます。当然ですね。やはり愛着があるのです、慣れ親しんだサービスですから。
商品を受け取ったら、段ボール箱がゆがんでいました。段ボールを開けると「安全」の文字が目に飛び込んできました。
そっか、私は「安心、安全」をお金を出して購入していたんだ、と気づきました。同時に外から得た「安心、安全」は時に壊れやすい、崩れやすいものなのかもしれないと感じました。
この7年半はそのことが私に必要だったのです。外に「安心、安全」を求めることが。けれどこれからは外ではなく、自分自身が自分の中に「安心、安全」をもたらせるようになればいいんだ、と思えました。自分自身がもたらした「安心、安全」はおそらく外から得られる「安心、安全」より強固になるのかもしれません。その一方で、かなりぐらつきやすくなるのも事実なのでしょう。
すべては自分の心次第、といったところでしょうか。
放射性物質に対する恐怖心は、数年前からかなり軽減していることを自覚していました。ただ潜在意識がどうであるかはまだわかりません。少なくとも、「放射性物質対策」という意味合いでの商品選定は私の顕在意識では今は必要なくなっているようです。
それと『大地を守る会』というネーミングが今の私にはピンと来なくなっているのです。
大地にはマザー・アースという存在が備わっていて、ディーヴァや精霊などもその延長上にいて、もちろん食材はその「恵み」を受けて成長しているものばかり。ということは食材もやはり大地の一部、自然の一部。
ということは、私たちは「守る」という視線よりも実際は「守られている」立場だし、共存させてもらっている立場だし、ということでまったく個人的な理屈による解釈のよりどころの違いが浮き上がってきていました。
もちろん『大地を守る会』や大地を守るという意識の方をジャッジしているのではなく、今の私は違う視点の方がシックリくる、どちらも尊重されるべき考え方、というスタンスであることはまちがいありません。私たちの人生の課題はそれぞれですものね。
逆にいうと、こういう視点へと変化させてもらえたわけですから、『大地を守る会』とのご縁は本当にありがたいものなのです。
7年半かぁ。私の人生のバイオリズムと関係しているんでしょうか。東洋医学の考え方では女性は7の倍数で身体に変化があらわれ人生の節目を迎えるという説もありますね。
次なるステップのサインなのかな、なんて感じたり。
ちなみに『大地を守る会』の中でも最高のお気に入りは「とうもろこし」。本当に甘いんです、お野菜でこんなに甘いなんてなんて魅惑的。と甘いものに目がない私の心と体にダイレクトにアプローチしてくれていました。
今後はわが家の食材はすべてがスーパー売りの野菜、果物へと変わります。
「安心、安全」に関しては自分自身がもたらすものと思えたので、自分の中に安心の種と安全基地をいつでも認識していられるようにすることがこれからの私の課題のようです。
なんとなく、なんですけど『大地を守る会』との距離がひらくぶん、大地そのもの、つまりマザー・アースとの関係がより親密になるんじゃないかな、と感じているんです。
勝手な思い込みですけれど。
食材、食品の宅配サービスは本当に便利です。でも商品のあたりはずれは届いてみなければわかりません。
これからはスーパーでのお野菜、果物などとの対話を楽しむ時間が増えるんでしょうか。その時の「直感」がすべてになりますね。
「直感を研ぎ澄ませ」のメッセージなのかな。
より自然と近づけ、より自然にあなたらしく生きろ、の声が聴こえてくる感じ。
どうやら大地を守っている存在からのエールみたいですよ、私たち人間に対する。
7年半、いろとろありがとうございました。おいしいお野菜や果物、本当に「甘かった」。