□ 自分で自分のこころの安全基地を作る
「もう大丈夫よ。あなたはそこにいれば安全だから。私がちゃんと支えているから」
朝、突然、そんなメッセージを感じました。
地球 = マザー・アースからのメッセージのようです。
母なる地球、という言葉があるように、私たちは地球と同じ元素で創られています。
子供の頃、お母さんのへその緒から栄養をもらっていたように、地球のすべてからさまざまなものをもらって生きているのが私たち人間です。
けれどなぜか一度、その大切なことを忘れてしまう。
地球に支配されている ?
あるいは地球を保護している ?
何かがずれて、私たちのほとんどはそんな認識をしてしまいます。
そもそも地球の一部として生まれたのに。
地球の一部としてこの世に生を授かったのに。
地球は私たちを抱きしめたくて仕方ないのに、私たちの方で地球からのハグを拒絶して、知らないうちに孤独感に打ちひしがれてしまったりするのが私たち人間。
地球に意識を寄せて、心を寄せて、「お母さん、私をちゃんと看ていてね」、そんな気持ちで大地を一歩一歩踏みしめる。
風に吹かれる、雨に降られる。空を見上げる。
自然に自然に。
そうしていると地球は大喜びで私たちをハグして、「絶対あなたを守るから、安心して。何があってもあなたの味方よ」と気持ちを伝えてきてくれるのです。
私たちにとって、本来「安全基地」はお母さんです。
子供の時に何があっても、どんなに傷ついて帰ってきてもお母さんが「大丈夫、ここにいなさい。ここがあなたの居場所なんだから」と抱きしめてくれれば、私たちは愛との適切な距離感を身に着け、人との関係も上手に築けるようになります。
一方、お母さんが「うるさいわね、何言ってるのよ」と突っぱねたり、あるいはお酒を飲んで話を聞いてくれなかったり、「いやになっちゃうわね、私の方が大変なのに」という態度を見せたり、言葉を吐いたり、あるいは気に入らないからと叩いたりすれば、子供にとってそこは居場所ではなくなります。
子供にとっての心の安全基地は一瞬にして消えてしまうのです。
すると人格形成および愛情に関する適切な距離感がつかめなくなり、大人になってもなかなか「うまく生きられない」「世の中に順応できない」「人と上手に付き合えない」と、そんな自分にほとほと困り果ててしまう、という状況に陥りやすくなります。
そしてそれを「自分がいけないんだ」と自分にダメ出しをし始め、ますます苦しみを深めてしまう。
冷静に考えてみればわかりますね。
核家族化が進んだ現代では、「お母さん」自身に心の安全基地が存在してないケースの方が多いのではないでしょうか。
なぜこんなにも、児童虐待の数が増えているのか。
なぜこんなにも、いじめやハラスメントが多いのか。
おそらく「心の安全基地」がなくなっている人の方が多いからなのではないでしょうか。
だからみんな必死でSNSなどでの「つながり」を求めているのではないでしょうか。
大人になっても、シニアになっても。
淋しいから。
不安だから。
その「心の安全基地」をお母さんだけに求めるのは酷というものでしょう。
では「心の安全基地」はどうやって探せばよいのでしょうか。
その一つの方法に「日記を書く」「文章を書く」という方法がある、ということをある精神科医がそのご著書の中で明確にしているそうです。
確認はしていませんが、筆記療法と呼ばれるものの一つかもしれませんね。
文章を書く、ということはありのままの、あるがままの自分を吐き出せるということ。
その行為自体が心の安全基地になるとの考え方なんだとか。
私が何回も「書く」「描く」ことで自分の真ん中につながることができますよ、とお話してきたことの答え合わせがこの考え方だったのでかもしれません。
全受容。
私は「愛着障害」ですから、特に母との関係において適切な愛との距離感が築けませんでした。
そのことに気づいたのが二年前。
その原因は明確です、母もまた「愛着障害」だった、とそれだけ。
母は私に対して、できる限りのことはしてくれていました。けれどそもそも母に「心の安全基地」がなかったので、いつも私をあるがまま受け容れるということは現実としてできなかったのです。
両親はすでに他界しているため、そのことを私は母に伝えることはできませんでした。
自分でなんとかするしか方法はなかったのです。
そして自分自身に徹底的に向き合おうと決め、その過程の中で、「書く」ということが浮かんできたのが一年前です。
一年前から当「ひかりのしずく」シリーズで、自分の本当の気持ちをつづってきました。
誰かに共感してもらうためではなく、誰かに承認してもらうためでもなく、ただ自分自身に向き合うそのために。
またその視点としては、自分のネガティブな面にこそ光を当てる、ということに徹底しました。
ネガティブ = いけない、ではなく、ネガティブにはネガティブなりの意味がある、価値がある。そのすべてが私の一部分なのだから、私が受け入れなければ誰も受け入れてはくれないだろう、と想いながら。
これは「自己肯定感」「自尊心」を育むための有用な考え方のひとつ。
気づいてみたら、心の真ん中がどっしりしていた。
地球と繋がる喜びが心の真ん中から湧いてきた。
そして冒頭のメッセージです。
私は「書く」ことで「心の安全基地」を自分の中に創り出せたと同時に、絶対的「安全基地」としての地球ともつながることができた。
自然な流れとして。
私と同じように「愛着障害」の方。
「アダルト・チルドレン」の方。
コミュニケーション障害だったり、回避性人格障害だったり、多動性障害だったり、まだまだたくさんある、さまざまな心の特性、特徴で苦しんでいる方。
自分自身で「心の安全基地」を創ってしまいましょう。
時間はかかります、一朝一夕というわけにはいきません。
けれど「ノートとペン」さえあれば誰にでもすぐ始められる。
私のようにパソコンでも、あるいはスマホでも平気です。
絵の得意な方はどんどん絵を描いていきましょう。
「あなたが生きづらいのは、あなたが他の星からきた証拠です」
たとえその言葉がしっくりくるとしても、今は地球で生きる力を自分自身で探り、蓄えていく方が得策ではないでしょうか。
私は個人的にそう感じています。
心のセーフティ・ボックスは自分自身で設置することができるのです。
その一つがグラウンディング。
グラウンディングをするための手法の一つが「書く」「描く」だとしたら。
今からでも遅くはありませんね。
誰かに認めてもらおう、ではなく、自分自身のハートが震えるように、素直に飾らず、自分の言葉で。自分の想いを。自分の想いのたけを託しましょう。感じましょう、自分自身のハートで。