深呼吸をなぜするのか。
肉体的に言うと。
息を吐いて吸う。
この繰り返しで体内の浄化ができる、といいます。
悪いものを吐き出し、良いものを取れ入れる。
循環システムですね。
ヨガの考え方だと。
肉体と心を繋げる。
そのために深呼吸が必須。
心身の一体化。
そして確か精神世界的には、カミと自分を繋げるという意味があるはず。
こちらも心身の一体化。
もしかしたら心身魂の一体化、でしょうか。
さて私はさらにもうひとつこんな意味があるのではないかと感じています。
それは自分の女性性と男性性を繋げるため。
言葉を変えると「女性神」と「男性神」の結合。
女性性、女性神が先に来ているのがポイントです、男性性・男性神ではなく。
この考え方は心理学者・ユングの「アニマ・アニムス」の理論へと発展します。
アニマとはラテン語で生命や魂をさす言葉。
ユングのこの理論は、私がバクっと言ってる「女性性・男性性」の意味合いをさらに深めた考え方と言えるかもしれません。
いずれにしても私たちはそもそもその魂は両性具有だと言われています。
ですから私たちのように肉体が女性の形をしていても、その魂、精神性は女性性と男性性を伴っているとされ、その逆も然り。
すべての人間の中に「女性性・男性性」が備わっている。
それは動物も同じ。
なぜ分かれてしまっているのかは不明です。
けれど分離したものは必ず一つに統合する意味合いをもっています。
逆に言うと、一つになるために分離した、させられたんだとか。
再び出逢うその日のための、離別。
その二つの異なるエネルギーを繋ぐのが呼吸ではないかと。
実はこれ、つい先日浮かんで来た考え方です。
この先にまたまたおもしろいお話があるのですが、それはまた別の機会にお話させてもらいます。
ところで深呼吸をすることのデメリットはあるんでしょうか。
今のところ思いつきません。
どなたか気づいたら教えてくださいね。
私は10年近く深呼吸の大切さをみなさまにお伝えし続けています。
根拠とかそんなものはありません。
ただものすごく大切だと感じているし、私自身深呼吸をきちんとするようになって体調が格段と良くなったという経験をしているからです。
心も同時に整います。
もちろんいつも完全なる調和の状態にいるなんてことはありません、人間ですから。
けれど何かあったら深呼吸。
それだけで人生がずいぶんと楽になってきている気がします。
呼吸法なんて構えて考えなくても大丈夫。
ただ丹田を意識して、吐く、吸うの繰り返しを行うだけ。
特別な〇〇法と構えた時点で何かのコントロールがはいる可能性がないわけではありません。
自然に、どこまでも自然に。
宇宙が授けてくれた大いなる叡智。