ここに来て、低体温の自分を感じます。
元々私は低体温、低血圧で身体が弱い方でした。
ところがここ10数年、様々な体質改善ケアが巧を奏してくれたようでかなり丈夫な身体になり、滅多に風邪もひかないようになりました。
ここ数日、冷房がキツイ。
特にスポーツ・クラブでの冷房がつらくて仕方ありません。
体調も微妙に夏風邪チックです。
なんだろうと冷静に考えてみました。
今年に入って友人と義父の旅立ちを経験しました。
義父は高齢のため、最後は限りなく老衰に近い形での旅立ちでしたので、さほどダメージは大きくなかったのだろうと感じています。
一方友人は、以前は親友ともいえる間柄だったこと、また健康には気を付けているタイプの人なのに、突然死という形で旅立ち、様々な意味でダメージを感じていたのかもしれません。
実は「あまりストレスを体感できない」という女性は少なくありません。
私のカウンセリング・セッションのクライアントさまでも、例えば「リウマチ」のような明らかな症状が出ていても「あまりストレスはないと思うんです」とおっしゃる方が何人かいらしたりして。
ストレスを体感できないというのとストレスがない、というのはまったく別ものです。
前者はストレスがあるのに、そのストレスさえ自分の中に押し込めてしまっている結果です。
さて、そうなんです、私も「我慢」「抑圧」傾向の強い性格なので、その時に「あ、これはものすごいストレスだ」と感じることができないこともあったりするのだ、ということに気づきました。
けれど低体温という現象が私に教えてくれたんですね、「本当はすごいストレスを感じていたんだよ」って。
夏風邪チックの症状は、結果として血管を緩めてくれる作用があるんだとか。
どこかで目にした情報ですが、風邪くらい、と無理したり、また風邪をお薬やサプリメントでなかったことにすることはとてももったいないことなんだそうです。
風邪を引いてじっくり自然に治っていくのを観察する。
すると血管の緩みが自分に+の作用をもたらしてくれるその事実にも気づけるんだとか。
つまり「ストレス」があることで体調不良が起こり、けれどその体調不良によって血管が緩み、さらに自然治癒力が働きやすくなる、そのプロセスを体感させてもらっている、ということらしいのです。
以前は風邪を引くと、ビタミンC他複数のサプリメントを飲んで一気に治してしまおうとしていたタイプですが、サプリメントの活用を卒業してしまったので、今は葛根湯くらいしかわが家にありません。
葛根湯はかなり緩やかな作用のものなので、何日もくすぶっている感が抜けません。
でもそれが良かった、それで良かったんですね。
限りなく自然治癒に近い形での症状との向き合い方を経験しているに過ぎなかったのですから。
私たちはどうしても「二択」のクセがついていて、例えばストレスはいけないもの、風邪を引くことはいけないこと、のような審判癖がついてしまっています。
ストレスフルな自分がいけないとか。
決してそんなことはありません。ストレスは「ほどほど」であれば身体にプラスの作用をもたらしてくれることもあります。
自己管理がなっていなかったから夏風邪を引いた。
それも多少はあるでしょう、けれど罪悪感を感じるほどのことはありません。身体の作用がきちんと働いている証拠として夏風邪チックな症状が現れた、ということですから。
そろそろ血管を緩めた方がいいよ、って。
血管がいつも収縮状態にあるそのことの方が危険です。
いつも緊張状態。
その事実にさえ気づけないほど気が張っている。
私たちは基本「頑張る」生き物です。
ついつい血管を収縮させてしまいます。
症状が現れたら、きちんと自分に向き合うことが大切だよ、と身体からのメッセージをしっかりと受け止めて、その時の自分に必要なものは何なのか、そして実践できるのなら、そのケアをユルユルと行っていけばよいのですね。
ストイックに、ではなく、自分のペースで。
そっか、私はストレスをためていたんだ。
でも身体がちゃんと教えてくれたんだ。
本当はタイムラグなしに自分自身でストレスを体感できる方がよりベターだとは思うけれど、時間差ででも、こうやって症状があらわれてくれたことに感謝したいと思います。
ちなみに風邪のメッセージは「こだわりを手放して、どうでもいいことは気にしないようにしましょう」だそうです。
まさに私にピッタリ !
身体からのメッセージは潜在意識が届けてくれる、いわば宇宙からの叡智です。
「大したことないから」とおざなりにするのはもったいない。どんなちっちゃなサインでも真摯に向き合っていこうと改めて自分の身体の神秘に向き合えた気分です。
キャ~、今度は下痢の様子。
しっかり生きてますね、私の心身魂。