本って読む時によって味わいが変わりますね。
以前はグッときたけれどまるで響かなくなったもの。
その逆もあります、以前はピンと来なかったけれどどんどんハートに響くものが増える場合も。
買ったばかりの頃は、う~ん、だったけれど最近かなり気にいっている本の一つをご紹介します。
『アニマルスピーク』パンローリング株式会社・刊
守護動物「トーテム」のメッセージをまとめた本です。
トーテムとは自然界に存在するものの中で個人的に縁を感じる守護動物のことだそうです。
私の個人的感覚だと、すべてのペット君はトーテムアニマルなんじゃないかと。
ただし、この本の著者さんは、例えば「犬」や「猫」の場合、オオカミやトラやヒョウなどのメッセージも深く関係しているとしています。また「犬」であれば犬種によって、その象徴的メッセージが変わるものだし、「猫」ならその毛色などによってもメッセージは異なってくるとしています。
ではそこまで詳細に紹介されているかと言うと、「犬」「猫」の分類での内容になっています。
しっかりとしたメッセージを知りたいな、と思う時には少し欲求不満が残りますが、すべてを教えてもらってしまったら自分の感じるスペースがなくなってしまうという捉え方をすると、なかなか示唆に富んだまとめ方をしているな、とガイドBOOK的意味合いのこの本の魅力に心が浮き立ってきます。
自然界にはたくさんのメッセンジャーや守り神が存在していて、そんな彼らとの対話を楽しむことによって、私たち自身の魂が目覚めていきますよ、という趣旨の本です。
私はこの本を読んでから、カラス君が好きになりました。
日本ではカラスは不吉な現象のメッセンジャーというような捉え方もあったりして、常々気の毒だな、と感じていました。けれど私自身近くにカラスが何羽もよってくると、少し怖いな、と感じることもありました。
最近は、welcome、welcome、カラス君が頭の上で啼いてくれたりすると「Lucky !」と感じるようになってしまいました。
ゴキブリもそう。さすがにこの本にはゴギブリのメッセージはないのですが、ネットでいろいろ調べてみるとゴキブリ君にもきちんと「光」のメッセージが託されていて、彼らの命もまた、愛犬、愛猫と同じようにキラキラしたものだということに気づくことができました。するとたまたまなのか、ゴキブリちゃんとの遭遇率がグンと減ったんです。
「メッセージ届けたよ」の意味なのかもしれませんね。
蜂もそうです。去年の秋口だったか、かなりの頻度でクマンバチやスズメバチ、実はその違いは分かっていませんけど(笑)、その手の大きなハチに囲まれることが何度もあって、一度などは私をめがけて大型バチが飛んで来て、おでこの真ん前にとまって動いてくれないことがありました。
蜂はこちらの恐怖心に共鳴して刺すという行為に出るとどこかで聞いたことがあって、その時は内心はパニックでしたが深呼吸をして、「蜂君、ありがとう、守ってくれているのね。でももう大丈夫だから前に進ませてもらえる ? いつも私を気にかけていてくれて本当にありがとう」と声に出したら、しばらくしてすぅっと姿を消してくれたことがあったんです。
私は子供の時にミツバチに刺されたことがあって、内心バックバク。
言葉が通じたんでしょうか、すぅっと消えるように姿をくらましてくれて嬉しくなりました。
その瞬間です、「あれっ、海・かい君でしょ」
そう、海・かいは天国に還っているけれど時々いろいろなものに姿を変えて私の前に現れてくれています。
大きな美しい黒アゲハ、あるいはブルーのアゲハ蝶として現れることが多いのですが、私を試そうときっと大型バチに姿を変えてやって来てくれたんだろうとそんな気がしました。
そうやって考えていくと、少し苦手な虫などが出没しても「メッセージは何 ? 」という気持ちが勝って、まるで怖くなくなりました。
虫、怖い、とか虫、苦手、とか、エゴだな、と感じるようになったほどです。
もちろんエゴがいけないという意味ではないですよ。
でも人間側の一方的な思い込みみたいなものなのかしら、と。
その流れもあるのでしょうか、わが家は愛犬・華実も愛猫・海・うみもまったく虫よけ対策をしていません。結果的に、虫にやられて困ったことは一度もない、という恩恵にあずかっています。
虫よけスプレーなどの使用は皆無です。
もしかしたら、私の中で虫君も大切な仲間という感情が大きくなっているから、敵としての虫君は存在しなくなったのかな、などと感じたりして。
元々華実が「welcome」気質のコですべてのものを受け容れるというハートの持ち主だから、それが私に伝染したのかもしれません。
いずれにしても、この、『アニマルスピーク』という本を読み始めたお蔭で、私の中に大きな変化の種がまかれたみたいです。
私たちも自然の一部。
動物君も虫君もみんな一緒、みたいな感じです。
こういうことってやっぱり動物君から入ると、その浸透の仕方も変わってくるものなのかもしれないですね。
身の周りの「命」に対等に愛を感じさせてもらえたそのキッカケとして、素晴らしい本に出逢えたな、と大満足。
今みたら、著者の方は2009年に亡くなっていました。
天国に還られたのに、こうして本ができあがるなんてすごいな。
本の発売までに5年かかっています。
「5」、変容という意味の数字。
ここにも大いにメッセージあり、と感じました。