ペット・ケア専門家との上手なつきあい方

 

 

ペット・ケアの専門家と上手に付き合う秘訣。

 

ペット・ケアの専門家ってどのような職業があるでしょうか。

 

獣医さん、ドッグ・トレーナーさん、トリマーさん、ペットごはんの専門家さん、ホメオバスさん、サプリメント屋さん、フード屋さん、グッズ・ショップさん、アニマル・コミュニケーターさん、ヒーラーさん、そして私のようなカウンセラーさんなどなど。

 

思いつくままなのでかなりの羅列で書いてしまいましたが(笑)。

 

健康管理という面でみた時、たいていの専門家さんの言葉に私たち自身の不安があおられます。

 

例えば。

 

「この薬を飲まないと大変なことになりますよ」

「このホメオパシーを飲まないと私は責任を持てません」

「虫予防のためにこのスプレーを使ってください」

「サプリメントはずっと続けなければ効果は期待できません」

 

などなど実際に私が言われた言葉です。なぜこれが不安を煽ることに繋がるかというと、それら専門家の方は

 

「大切なペット君を守りたいなら自分の言うことを聞きなさい」

 

というスタンスでものを言うからです。

 

「あなたより私の方がペット君のことに詳しいんですよ」

 

というスタンスでものを言うからです。もちろんそれが厚意から出た言葉である場合がほとんどです。

 

少し視点をずらして考えてみましょうか。

 

専門家の方の知識は専門書に基づいたもの。それと経験則から発言をされます。上記の発言は基本病気もしくは身体の弱いコ、あるいは身体に不調箇所のあるコが基準になっています。

 

動物病院の「患畜」ちゃんたちは、基本健康体ではないコの方が多いですね。

ホメオパスさんにお世話になるコもそうでしょう。

サプリメント屋さんにお世話になるコもそうでしょう。

 

つまり、それらの専門家の方は「基本」病気そのものに対してご自身が大きな不安を感じた経験があって、飼い主さんに対しても同じ目線を求めます。と言うか自分と同じだろうと考えます、他意なく。そこに私たちの気持ちが見事に共鳴してしまうんです。結果、不安のおありにつながるように感じてしまいます。

 

そもそも健康なコならお薬も必要ないし、たま~のホメオパシーやサプリメント、スプレーなどならいざ知らず、「いつも」それらを常用しなければいけないということはありません。これは私の「経験則」。

 

けれど飼い主さんは「専門家の言うことは正しい」と心の奥底で思い込んでいますから、「え~っ、別にそれって必要ないですよね」と感じたとしても口に出せず、そんなことを言ってしまったら、「具合が悪くなったって知りませんよ」との答えが返ってくることが怖くて、ついつい言われるままにお薬類を活用するようになります。

 

このギャップを認識しておくと、

「専門家の先生としてはこれがあった方がベストなんですね。でも家のコは健康体なのでそのすべてを活用しなくても平気だと思います」

と自分でその基準を作り出すことができます。

 

専門家自身の「不安」のエネルギーに同調しない。ひっぱられない。

 

これが健康系専門家の方と上手に付き合う秘訣です。

 

さらに専門家というのは往々にしてご自分の専門ジャンルが「一番」だと思っていますから、他の考え方、ジャンルの知識はあまりありません。それがスペシャリストの意味です。オールマイティな方は専門家とは別の視点の方を言うのかもしれませんね。

 

本来ペット君の体質はそれぞれ。すべて体質が異なります。

 

たいていの場合、「過去の臨床例を参考にして」いますから、ペット君へのパーソナル対応にはどうしても限界が出てしまいます。個々のケースの処方箋という考え方ではなく、その傾向のペット君にはこれこれこういうものが「過去」適切でした、という観点です。

 

そのパーソナル対応の不足分を埋めるためには一人の専門家さん、一つのジャンルに傾注しないことがそのポイントになります。

 

私も経験があるのですが、大切なペットが病気になった時に親身になって対応してくれた専門家の方を一種「神さま」のように信奉してしまうことがありませんか。その時は「神さま」なのでその方の言うことは絶対だ、とも信じています。

 

ペット君の具合がよくなって、少し距離を置いてみるとよくわかるはずです。

 

「あ~、あの人は神さまではない。あの人も普通の人なんだ」と。

 

特定の専門家さんを信奉する気持ちは私も理解できます。大変な時に、その方と話をするとホッとしますものね。

 

実際問題としてある専門家の方と距離を置いてみたら、その方の考え方はかなり偏っていたことに気づいた、という経験をしたことが私にはあります。ペットが病気になってしまった時のパートナーとしては素晴らしい専門家さんです。心から信頼できます。ただし健康を取り戻したペットにはその専門家さんの考え方は合いません。私はその時ものすごく不安でその方に自分自身を明け渡していたんです。私のハートの選択で。

 

そんなことも時間が経ってはじめてわかること。当時は私もいっぱいいっぱいでした。

 

その時の経験から言えること、それはペット君のためにきちんと現実を見つめること。

 

その現実とは。

 

「専門家の方はたいていの場合、ニュートラルより少しだけネガティブに偏った視点をもっています。その偏ったネガティブ分を自分で調整することによってニュートラルに限りなく近づきます」

 

逆に言うと、あなたは今どなたか特定の専門家の方と懇意にさせてもらっていますか。その期間はかなり長くありませんか。

 

だとしたらあなた自身に不安の要素がある、ということ。ネガティブに傾いた視点でペット君をみているということではないでしょうか。

 

それが悪いのではありません、ネガティブが悪いわけでもありません。

 

ただし「私は今少しネガティブに傾いているからあの先生と話が合うんだわ」という現実をしっかりと認識しておくことは大切かもしれません。現実をしっかり認識することはご自身の自己肯定感に繋がります。自己肯定感が高まればご自身もペット君も調和の状態に近づいていきます。

 

専門家とクライアントさまの関係はすべて需要と供給の関係です。

 

大きな不安を抱えているクライアントさまは大きな不安を抱えている専門家に惹かれます。

あまり不安のないクライアントさまはあまり不安のない専門家の方に惹かれます。

 

そして逆も然り。

 

大きな不安を抱えている専門家は大きな不安を抱えているクライアントさまを呼び寄せようとします。

 

これがビジネスの基本です。 人間関係の基本です。「類友」という言葉が示す通りです。

 

ご参考までに。私も専門家の一人として。

 

私はできるだけ「自立」できる生き方を目指しています。もちろんクライアントさまに信頼していただけるのは心から嬉しいこと。

 

ただし信頼が過度の依存になり、そのクライアントさんがある意味私への信奉者となってしまうのは私的には「NO !」です、もちろんそういうクライアントさまばかりだったら儲かりますけど(笑)

 

では飼い主&お世話人としての私はどうでしょう。今、私は「この先生がいなければ愛犬、愛猫の健康が保てない」と感じるような専門家の方はいらっしゃいません。お付き合いしていただいているのはフード関連、シャンプーをしていただくトリマーさんくらいです。お付き合い状況はかなり「淡々」としています。愛犬、愛猫に対して一番の理解者であり、一番のお世話人であり、一番のケア適任者は私だと感じているからです。

 

ここまで来るのに10年くらいかかっちゃいました !

 

私の意識の変化のあらわれでしょうか、愛犬、愛猫共に絶好調記録を日々更新してくれています。

 

信頼のおける獣医さんはいらっしゃいます。でも必要な時しかお世話にならないのでほとんどお世話にならない状態。

  

それでいいのかな~~、いいんだと思います。 

 

愛犬、愛猫に関する「答え」は彼ら自身が教えてくれるものですから。

 

ペット・ケアの専門家と上手に付き合う秘訣。

 

ご自身の「タイプ」に気づくこと。

それにあったタイプの専門家を探すこと。

 

さまざまな情報、私の言葉も含めてですが、それらを鵜呑みにしないで何がご自分にシックリくるのか落ち着いてご自身のハートの声に耳を傾けてください。判断の「主」はあなた自身。しっかりとご自分に向き合って判断されることが一番です。ペット君もそれを望んでいるはず。見守ってくれているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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